室内プールの塩素の混ざった空気に定期的に曝露した乳幼児は、室内プールを利用しなかった乳幼児に比較して喘息発症リスクが高いことが、ベルギーの研究で明らかにされた。
ベルギー国立科学研究基金(National Fund for Scientific Research)のAlfred Bernard氏らは、研究開始時に10~13歳だったブリュッセルの学童341人と親を対象に、喘息の状態や他の環境因子への曝露状況、乳児期の室内プール利用の有無などを調査した。被験者中43人が、「合計2.5時間以上室内プールにいた」ことを条件とする定期利用者に含まれていた。児童の血液検査を行い、通っていた室内プールの空気サンプルも検査した。
その結果、室内プールの定期利用児は、非定期利用児に比較して喘鳴(ぜんめい)が50%多く、胸部圧迫が4倍、息切れが2倍以上高いことが明らかになった。研究では、喘息の別の危険因子である受動喫煙も検討され、受動喫煙が室内プールの利用と組み合わされることにより、リスクがより上昇することも明らかになった。研究者は、塩素などの化学物質への曝露が乳幼児の肺の内膜を変化させ、気道疾患に罹患しやすくさせると説明している。
塩素系消毒薬は抗菌作用をもつが、至適用量以上使用すると人体にリスクをもたらす。乳幼児に対するこれら物質の安全性に関する研究は、最近注目され始めたばかりである。ベビースイミングの良し悪しについては、今後さらに検討が必要となるが、現時点では、消毒薬を用いた水質および空気管理の悪い施設は避け、管理の行き届いた施設でも20分以上は水につからせないこと、プール水は極力飲まないよう子どもに指導することが重要としている。研究結果は、医学誌「Pediatrics」6月号に掲載された。(HealthDay News 6月4日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=605184
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