独身生活は魅力的で、かつ自由でもあるが、結婚していない人はしている人ほど長生きしないことが、新しい研究によって示唆された。生涯独身を貫くことは健康にも寿命にもよくないという。
今回の研究を実施した米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究者らは、1997年の米国死亡指数(NDI)と1989年の国民健康聞き取り調査(NHIS)について分析した。1989年時点では、調査対象者の約半数が結婚しており、約10%は死別、12%は離婚、3%は別居、5%は同棲、20%は結婚していなかった。
8年間にわたる追跡調査の結果、結婚している人に比べて、結婚していない人は終了時に死亡している可能性が58%、死別した人は約40%、離婚または別居した人は27%高かった。ただし、UCLAの研究者らは、因果関係は証明できていないとしている。この知見は、医学誌「Journal of Epidemiology and Community Health」に掲載されている。
因果関係については、「独身故に健康障害を来しやすいのか、あるいは健康状態がよくないために独身なのか」という「ニワトリと卵との関係」と指摘する専門家もいる。米Villanovaベラノバ大学(ペンシルバニア)心理学助教授のPatrick Markey氏とその夫人である米Rutgersラトガース大学(ニュージャージー)のCharlotte Markey氏は、ニュージャージー州家庭健康調査に参加した2,200人以上の成人を対象に、結婚生活が健康に及ぼす影響を調べ、2005年に医学誌「Sex Roles」に発表した。
研究結果では、少なくとも男性のほうが女性よりも結婚することによって健康上の利益を得られることが明らかにされた。Markey氏らによれば、男性は、結婚によって定期健診を受けるなど「健康に注意する」ようになるからだという。女性は結婚していても独身であっても社会的ネットワークのおかげで「健康に注意する」傾向がみられた。
しかし、米カリフォルニア大学リバーサイド校の心理学教授Howard S. Friedman氏は、健康と寿命の予測因子に関する長期研究を実施した結果、「結婚している人のほうが早期死亡のリスクが低いものの、結婚自体がもたらした効果というわけではない」としている。同氏によれば、一部の男性は恵まれない結婚や病弱といったリスクが大きく、離婚などによるストレスも大きい。また、長寿の予測因子として、小児期の人格や同期に両親が離婚していないことも挙げている。(HealthDay News 6月14日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=602169
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