定期的な運動がHDL(善玉)コレステロールを増加させることが、お茶の水女子大学などの共同研究で明らかにされ、米医学誌「Archives of Internal Medicine」5月58日号に掲載された。低HDLコレステロール値は、心疾患の独立した危険因子(リスクファクター)とされている。
今回の研究は、1966~2005年に発表された25の研究をレビューしたもので、23~75歳の成人約1,400人の、有酸素運動によるHDLコレステロール値の変化が評価された。対象となった研究は、平均27.4週間継続され、被験者は1回40.5分の運動を1週間に3.7回行い、1週間で1,019カロリー消費していた。
総合的には、運動によりHDLコレステロールは平均2.53mg/dL上昇。HDLコレステロール値を変化させるためには、最小運動量として1週間に120分、900カロリーの消費が必要であった。また運動の効果は、総コレステロール値が高い人(220mg/dL以上)とBMI(肥満指数)が28未満の人(30以上が肥満)でより大きかった。
研究者は「従来の観察研究では、HDL値が1mg/dL上昇する毎に心疾患リスクが男女でそれぞれ2%と3%軽減するとされているが、今回の結果にそれを適用すると、運動によるHDLコレステロール値の上昇は、心疾患リスクを男性で約5.1%、女性で約7.6%軽減することになる」と述べている。また分析では、運動の強度ではなく、継続時間のみがHDLコレステロール値の変動に関連することが示された。(HealthDay News 5月29日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=604962
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