肥満治療薬rimonabant(リモナバント)の米国食品医薬品局(FDA)承認について、自殺念慮(ねんりょ)のリスクを増大させる可能性が否定できないとして、諮問委員会が14対0で否決したとAP通信が報じた。rimonabantは減量や禁煙の特効薬として大きく宣伝されている薬剤だが、この副作用のため現在まで承認が延期されてきた。FDAは諮問委員会の決定に従わなくてはいけないわけではないが、通常は従っている。
製造元であるサノフィ・アベンティス社も副作用の可能性を認めており、rimonabantは抑うつや自殺念慮の経験がある人や、うつ病と診断されている人、抗うつ薬を使用している人には適さないとして、処方する前にうつ病のスクリーニングを実施することなどを勧めている。
一方で承認を支持する声もあり、同薬については研究で十分に効果と安全性が示されている、利益はリスクを上回る、とする専門家もいる。これに対し、承認反対派は、肥満の人はうつ病や摂食障害の発症率が高いことから、肥満治療薬としては特に懸念が大きいと指摘している。別の専門家は、副作用を監視する必要があるものの、「ブラックボックス警告」までは必要ないとの見解を示している。FDAは7月27日までに結論を出す予定。承認されれば、米国ではZimultiの商品名で販売される(ヨーロッパでの商品名はAcomplia)。
研究では、カロリー制限や運動と並行して同薬を使用することで有意な体重低下がみられることが示されているが、使用した人の26%に不安や恐怖症など何らかの精神症状がみられ、9%がうつの症状を訴えた(プラセボ群では5%)。また、プラセボ群の2倍の比率で自殺念慮がみられたという。(HealthDay News 6月13日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=605536
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