前立腺癌(がん)細胞から産生された血中蛋白(たんぱく)の検査により、癌の診断精度が向上する可能性のあることが、医学誌「Urology」5月号掲載の研究で明らかにされた。この前立腺癌抗原-2(EPCA-2)と呼ばれる蛋白は、体内での癌の存在をより正確な形で提供してくれるという。
米ジョンズ・ホプキンズ大学(ボルティモア)泌尿器学教授のRobert H. Getzenberg博士らは、これまでにEPCA-2の血中濃度は正常な人では低く、前立腺癌患者で高いこと、また、前立腺腺内に留まる癌と組織外に転移した癌では値が異なることを示してきた。
新しい研究では、前立腺肥大で非癌性患者、前立腺癌でPSAが正常値患者、腺外転移のある前立腺癌患者、他の癌や別の疾患の患者を含む被験者330人の血中EPCA-2値を測定。
その結果、ECPA-2の特異値で、癌が腺内にある患者の90%、腺外に転移した患者の98%が同定された。また前立腺癌のない患者では97%で陰性が示された。このことは、今回のような症例の多くでは大まかなガイドとしてしか利用できなかった標準的PSA検査よりも優れていることを意味する。PSA検査では、高PSA値が前立腺癌を示すとしながらも、生検で悪性腫瘍が否定される場合もある。このことは逆に、PSA低値が前立腺癌でないことを意味していないことにもなる。
Getzenber氏は「さらなる適正規模の研究と進行癌でのマーカーとしての有用性が確認されれば、多くの不要な生検を避けることができる」と述べている。米国では今年(2007年)130万人の男性が生検を受け、そのうち癌と診断されるのは20万人のみと見込まれている。(HealthDay News 4月26日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=604042
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