自閉症スペクトラム障害(ASD)の幼児は、アイコンタクトや人の顔を見つめることが苦手だが、写真の人物の顔であれば問題なく見ることができ、また、顔写真を見る際、目を眺めるのに多くの時間を費やすことが、米エール大学(コネチカット州)医学部の研究で明らかになった。
シアトルで開かれた国際自閉症研究会議で発表された研究では、視線追跡システムを用いて、自閉症児の視線の動きや、顔や抽象的な形の認識に関する情報を収集した。発表者の米エール小児研究センター助教授Katarzyna Chawarska氏は、自閉症で最も典型とされる特徴はアイコンタクトの回避だが、それを考えると今回の結果は非常に驚くものだとしている。
Chawarska氏は「これは予備的研究の結果であり、さらに研究が必要だが、こうした結果は、ASDの幼児にとって、写真の顔や目自体に根本的に魅力がないわけでも、不都合に感じるわけでもないことを示している」と述べている。
同氏は「自然な状況で顔や目への注目が限られるのは、自閉症児にとっては、環境内のほかの物体と同レベルのもので、特に際立たないからではないだろうか。また、複雑な社会的・知覚的状況によって(相手の)顔に表情が表れると、それに呼応して覚醒(刺激に対する反応)が高められるのかもしれない」と述べている。(HealthDay News 5月3日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=604079
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