細菌を利用して、周囲の組織を傷つけずに癌(がん)細胞に直接、抗癌薬を送達する方法をオーストラリアの研究グループが開発した。オーストラリアのデイリーテレグラフ紙によると、この技術に用いる細菌は疾患を引き起こすことがないように改変されているという。
従来の化学療法は薬物で全身をあふれさせるようなものだが、今回の方法は細菌を薬剤の運搬役とし、これが癌細胞に直行するようにしたのが画期的だと、研究を実施したJennifer MacDiarmid氏は述べている。
同紙によると、このナノテクノロジーを用いた独特の薬剤送達システムは特定の癌マーカーを認識して、標的となる癌細胞を直接捕らえることができ、その後、薬剤が腫瘍内に放出されるという。
この方法によって、生存率が上がるほか、癌患者を化学療法による過酷な副作用から解放することも期待できると研究グループは述べている。年内にはこの治療技術についてヒトを対象とした臨床試験が実施される予定。(HealthDay News 5月10日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=604526
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