55歳未満の女性は心臓発作の症状を見逃して手遅れになりやすいことが、新しい研究によって明らかにされ、ワシントンD.C.で開催された米国心臓協会(AHA)の「心血管疾患および脳卒中における医療の質と転帰に関する研究フォーラム」で発表された。
AHAの報告では、心疾患による入院患者のうち55歳未満の若年女性が占める割合は5%に満たないが、それでも若年女性の心疾患による死亡は年間1万6,000人にものぼる。米レノックス・ヒルLenox Hill病院(ニューヨーク市)のSuzanne Steinbaum博士は「若年女性が心疾患や心臓発作で入院した場合の死亡率は男性の2倍であり、早期に対処すべき」と述べている。
米エール大学医学部疫学・公衆衛生学助教授Judith Lichtman氏らは、今回の予備的研究で、コネティカット州にある2施設に心臓発作で入院した18~55歳の女性24人に対してインタビューを行った。その結果、大多数(88%)が典型的な症状である重度の胸痛を報告したにもかかわらず、心臓に問題があると疑った患者は42%にすぎなかった。
さらに、胸痛以外の症状として、顎・肩部の疼痛、発汗、吐気、息切れ、消化障害、虚弱・疲労が認められたが、患者の42%は、自分の症状が心臓発作に関わるとは考えていなかった。Lichtman氏は、若年女性の心疾患リスクに対する認識が低いことに注意を促すとともに、「この年齢層では典型的な症状もそうでない症状もかなり頻繁にみられる」と述べている。
「The Women's Healthy Heart Program」の著者であるニューヨーク大学メディカルセンターNieca Goldberg博士は、どのような症状があるのか、さらに研究を重ねる必要があるが、胸痛だけが問題だと思っていると生命を落とすことになりかねないと警告している。(HealthDay News 5月10日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=604475
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