21日の服用期間の後、7日間の休薬期間により出血が起こる従来の経口避妊薬と異なり、月経が全く起こらない“継続型避妊薬”Lybrelが、米国食品医薬品局(FDA)により認可された。
FDA医薬品評価局IIIのDaniel Shames博士によると、この薬剤は1週間の休薬期間を設ける従来の避妊薬と同じ効果があるという。服用を始めると、多くの場合不定期の出血がみられるが、ほとんどは1年以内に徐々に治まる。Lybrel服用による子宮内膜癌(がん)リスクの増大はみられず、血栓などの副作用のリスクについても他の避妊薬と同程度だという。長期的に使用しても問題はないと考えられるが、FDAはこの薬剤の製造元ワイス社に対し、市販後調査の実施を要求している。
月経が全くなくなっても生理学的にマイナス面はないという。実際、多くの米国女性は従来の経口避妊薬を多く服用して月経を終わらせるというやり方を以前から使っており、何も問題を生じていないと指摘する専門家もある。月経を年に4回に減らす作用のある経口避妊薬Seasonaleも、過去10年、受け入れられている。そもそも、避妊薬を使用する際に7日間の休薬によって人工的に「月経」を起こしたとしても、それは自然の排卵周期とは無関係のものだと専門家は指摘する。かつては、できる限り忠実に月経周期を再現する処方が好まれたが、時代の変化により女性の月経に対する考え方も変わり、若い人ほど月経を止めたいとの希望が強い傾向があるという。
一方で、たとえ不便でも月経に心理的愛着をもつ女性も依然として多く、少なくとも当面は、子宮内膜症や月経に伴う片頭痛のような症状のある人など、一部の女性しかLybrelに興味を示さないだろうとの声もある。また、不定期の出血は1年前後で徐々に減っていく例が多いものの、いつまでも不正出血が続く場合はこの薬剤が適さないと考えられる。
妊娠を希望する場合など、月経周期を再開させたいときは、服用を止めれば数日で通常の周期が戻る。裏を返せば、飲み忘れや飛ばし飲みにより予定外の妊娠に至りやすいともいえるため、Lybrelの服用中は他の避妊法を併用するようFDAは推奨している。
専門家は、若い女性が薬剤によって月経を止めても健康を害する心配はないと強調。避妊薬を服用するにあたって、心理的にはともかく、生理的に月経にこだわる理由は全くないという。(HealthDay News 5月22日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=604852
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