1日わずか10分間の運動だけでも心血管系の健康に効果があるという、要する時間を理由に運動を敬遠していた人にとっては朗報となる新しい研究報告が、米国医師会誌「JAMA」5月16日号に掲載された。
今回の研究で、米ルイジアナ州立大学Pennington生物医学研究センターのTimothy Church博士らは、過体重または肥満の閉経後女性464人を、運動をしない対照群、1週間に平均約72分間の運動をする軽度運動群、約136分間の運動をする中等度運動群、約192分間の運動をする強度運動群の4群のいずれかに無作為に割り付け、運動量とその効果との関連性を検討した。
被験者には高血圧が認められ、試験開始時に運動をしている人はいなかった。試験開始時および6カ月後に、心血管系の健康の指標であるピーク酸素消費量(peak •VO2)を測定した結果、軽度運動群では4.2%、強度運動群では8.2%、中等度運動群では6%の増加がみられた。
今回の研究で被験者が行った運動は時速約2~3マイル(約3.2~4.8km)のウォーキングと同程度の軽い運動で、対照群を除く3群の運動量はそれぞれ、現行のガイドラインで推奨されている運動量のほぼ50%、100%、150%に相当する。Church氏は「推奨運動量の約半分の運動でも効果があるというのは、カウチポテト族(ソファーに腰掛け、スナック類を食べながら1日中TVを見ている人たちなどをさす)や高齢者など運動を勧められている人にとって大きな意味をもつ」という。
米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院およびハーバード大学医学部(ボストン)助教授のI-Min Lee博士は、今回の研究が「わずかな運動であっても身体の健康に有益で、しかも運動量が多ければ多いほどその効果が高まることを示すもので、運動の結果はそのまま効果として表れることが示唆された」と述べている。(HealthDay News 5月15日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=604631
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