ブルーベリーは、記憶障害や心疾患を予防するスーパー食品として宣伝されているが、大腸癌(がん)の発症を抑える効果のあることが、ラットの研究で明らかになった。研究では、ラット18匹に、大腸癌を誘発する物質を投与。その後、半数にバランス食を、残る半数にバランス食のほかに、ブルーベリーなどの果物に含まれるプテロスチルベン(pterostilbene)と呼ばれる天然成分を40ppm与えた。
8週間後、プテロスチルベン投与群のラットは、非投与群のラットに比較して、大腸の前癌性病巣が57%少なかった。またプテロスチルベン投与群では、大腸細胞の増殖が減少し、炎症に関与する特定の遺伝子発現も抑制された。これらは大腸癌のリスクファクター(危険因子)とされている。
研究を行った米Rutgers 大学癌研究所(ニュージャージー州)研究教授のBandaru Reddy氏らは、ヒトでの臨床試験をする前に、動物で実際に腫瘍の発症抑制効果があるかどうかを検討する必要があるとしている。
別の専門家は、今回の研究で行われた化学物質誘発による細胞変化は、ヒトの腫瘍形成とは異なる可能性があり、関連性を理解するにはさらなるモデルが必要だという。しかし米タフツ大学(マサチューセッツ州)のJames Joseph氏は「ベリー類を食事に加えることは害にはならず、健康効果を示す研究は多い」という。同氏は、抗酸化物質を豊富に含む、カラフルな果物や野菜を多く摂取するよう勧めている。
研究は、シカゴで開催された米国化学学会(ACS)の年次集会で発表された。(HealthDay News 3月27日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=603086
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