50歳以上で1~2年に1回、医師のもとで健康診断を受ける人は、癌(がん)のスクリーニング検査を受ける傾向の高いことが、米医学誌「Archives of Internal Medicine」3月26日号掲載の研究で明らかにされた。「人は体調が悪ければ医師のところへ行くのだから、あえて予防検診に時間や努力を費やす価値はあるのか」という一部の専門家の疑問に答える結果となっている。
乳癌、大腸(結腸)癌、前立腺癌のスクリーニング対象年齢である52~78歳の患者6万4,000人を対象に、2年間にわたって検討した結果、期間中に定期健診を受けた患者は、受けなかった人に比べて、大腸癌あるいは前立腺癌のスクリーニング検査を受ける傾向が3倍高かった。また女性では、乳癌の検診を受ける傾向が高かった。
この受診率の差は、期間中「病気で」通院した回数にかかわらず同等だった。このことは、実際の患者を診察しているときは、医師は癌検診を勧める時間的余裕はないことを示唆しているという。
研究著者で米カリフォルニア大学デイビス校家庭・地域医療助教授のJoshua Fenton氏によると、最近行われた研究で、プライマリケア医の97%が、定期健診時に癌のスクリーニング検査を勧めると回答したが、その他の通院時に癌検診の話をすると答えた医師は少ないことが明らかにされた。
Fenton氏は「医師にとって、予防健康診断は癌のスクリーニング検査を勧めるのに最良のタイミングなのだろう。こうした通院なら、適応となる癌検診について話したり、勧めたりする時間的余裕が持てる。この医師の勧めは、患者の適切な時期のスクリーニング検査につながっている」と述べている。(HealthDay News 3月29日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=603116
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