ヒトの骨髄を用いて初めて初期段階の精子細胞が作製され、精子細胞が作られていく過程をより深く理解する上で、役立つことになりそうだ。また、さらなる研究で、男性不妊の治療に用いられる可能性も期待される。
米医学誌「Reproduction: Gamete Biology」4月13日号掲載の研究で、ドイツの研究チームは、男性被験者から骨髄を採取し、間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells)を単離した。間葉系幹細胞は、これまでの研究で、筋肉などさまざまな体細胞に成長することが明らかにされている。
研究者らは、間葉系幹細胞を培養し、男性生殖細胞に成長するよう仕向けた。最終的に、生殖細胞発達の初期段階である精原幹細胞(spermatagonial stem cells)という、部分的に発達した精子細胞を検出した。精原幹細胞は、ほとんどの男性で成熟した機能を持つ精子に発達するが、今回の研究はその段階までは進展しなかった。
ゲッティンゲン大学(ドイツ)の前研究者で、現在はNorth East England 幹細胞研究所細胞生物学教授のKarim Nayernia氏は「マウスでの予備研究が、この研究の進展の可能性を示しており、今回の発見には非常に興奮している。次のゴールは、精原幹細胞を機能する精子にまで発達させること。これには3~5年の実験が必要」と述べている。(HealthDay News 4月13日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=603658
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