どのような意味においても、家族一緒に食事をし、その際はテレビをつけないことが望ましい。低所得者層で学齢前の小児がいる家庭では、家族一緒の食事の効用が、食事時にテレビを視聴することで打ち消されることが、米医学誌「Journal of the American Dietetic Association」4月号掲載の研究で明らかにされた。
これまでの研究で、テレビの視聴時間が長い学齢前の小児の食事内容が悪く、家族一緒に食事をする家庭の食習慣が良いことが明らかになっており、今回の結果がそれを裏づける結果となっている。研究著者で米ニューヨーク州保健局のBarbara A. Dennison博士は、多くの研究が、家族が一緒に食事し、会話をする家庭の子供は、より健康で学業成績も良く、アルコールや薬物の利用が少ないことを明らかにしているという。
また、テレビに集中すると、食事に注意が向かなくなる。米国栄養士会(ADA)スポークスウーマンで、ニューヨーク市の栄養コンサルタントのBonnie Taub-Dix氏は「家族の交流だけではなく、口に運ぶ物に対する意識も失われる。肥満の蔓延の観点からみると、テレビを見ることは、運動量を減らすだけでなく、食事から気をそらせて摂取量をわからなくさせ、ダブルパンチとなる」と述べる。
今回の研究では、ニューヨーク市の女性、乳幼児栄養プログラムに参加した子供の保護者1,300人に対し、1週間の家族での食事回数や、食事中にテレビをつけている日数、果物や野菜が食卓に上る回数を調査した。その結果、家族一緒の食事でより多くの果物や野菜が出され、テレビを視聴しながらの食事が増加するにつれてその回数が減少することが明らかになった。
米Hunterハンター大学(ニューヨーク市)栄養学準教授のArlene Spark氏は、テレビをつけながらの食事は、個食と同じだと忠告している。また、Dennison氏は「テレビがある部屋で食事をすべきではない。食事中にテレビを見るのが困難なように家庭環境を変えることはできるはず」と述べている。(HealthDay News 4月9日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=603431
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