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2010年02月09日
■グリコのおまけ

このところ出版不況を跳ね返そうとばかりに、女性誌の付録ラッシュが目を見張るが、私には切れかけた電球に見える。

『あんなに豪華な付録をプレゼントしても大丈夫?』
と思う方もいるだろうが、これは付録の広告主の宣伝が目的で、製品やサービスを認知してもらえ、雑誌社は、雑誌の売上が伸びるというスキームである。

付録だけの事例を見るとWinWinな話で、出版社やメーカーの思惑通り、実際に付録目当てで雑誌を購入する人は増えているし、付録を起爆剤に急激に部数を伸ばした雑誌も登場するなど、「出版不況」「雑誌が売れなくなった」と言われる現代では珍しく、明るい話題を提供している。

だが、雑誌の収益構造は実売ではなく、広告収入で成り立っており、付録以外の本誌の広告が入らず「PINKY」「シュシュ」と付録系雑誌の休刊。

「肝心の誌面は読まずに、すぐ捨ててしまう」という、昔の「グリコのおまけ」や「仮面ライダースナック」のような始末で、「もぐら叩き」のようなネガティブ連鎖だが、『載せて終わり体質』の末路とも言うべきか。

考えていただきたい。広告反響の生命線は『実売部数』であることは言うまでもないが、その実売部数が3万部いけば凄いというレベルで、1~3万部という数字が現実である。

例えば、『ネット』と『雑誌』と同じコストをかけるなら、10~100倍のアクセスを得られるため、まさに『槍』と『鉄砲』なのだ。
紙のコンバージョンをネットで再現できれば、新たなウェーブを起こすことができるのだろう。
女性誌

2010年02月04日
■ブラックマネー

不況時には金融機関がシカト(貸し渋り)するため、マザーズ、ジャスダック、ヘラクレスなどの新興市場の上場企業は売上も低く横風にもろい。

私の感覚値だが、不況被災企業の特徴は『取引企業数』が少ない、『技術系企業』で営業力がない、一部の企業に依存開発を行い、その売上は変動性のある売上なのに、永遠に続くものと新たな技術革新に投資するわけだ。

その取引が破綻した途端、イン・アウトのバランスが崩れ、資金ショートが起こる。

経営の原理原則である会計学が体で解っていないまま、技術力だけを持て囃された末路なのだ。

『点線面理論』がないというか、ひとつの受注を【点】、これ単体で利益を出しながら、その受注を次に生かす【線】ことを考えながら、コツコツと点と線を繋ぎ合わせていくことで、その業界で信用が信頼に変わっていく。この信頼が【面】になるのだ。

新興上場企業の資本金は、売上が10億満たない会社もあるため、下手すれば数億円の資本参加で経営権を得ることもできる。

金融機関にシカトされるような企業の噂を聞き付けて、上場企業を牛耳りたいと『ブラックマネー』が動くのだ。

現代会計学は決裁書ベースで利益を問われる。況してや上場企業ならなおなこと、外野(株主)の視線(株価)で経営してしまうため、『勘定合って銭足らず』になってしまう。

京セラ創業時、セラミックをクライアント毎の受注生産の際、100の注文に対し故障を懸念して110生産し、受注企業数に応じて10ずつ倉庫で出番なき部品がホコリを被る。

しかし、決裁書上ではこの『売上になる可能性のない製品』が、経常では資産としてカウントされているのを知った稲盛先生は、すべて処分するよう指示したという。

この話を『当たり前』のように聞こえるかも知れないが、売上に『人材』に例えるとドキッとする経営者もいるのではないだろうか。

稲盛先生の『実学』をオススメしたい。
実学

2010年02月01日
■買手市場

新卒の会社説明会を行ったが、普通なら内定が出ていてもおかしくない学生に、『今まで何社くらい受けましたか?』と訪ねると、制作系で30戦0勝、営業系で80戦0勝と、バブル世代の私は聞いているだけで心が折れる思いである。

彼らから、『戦後最大の大不況』であることを改めて再認識させられた。

私の座右の銘は『楽勝』、狼でなく『羊でも売れる』スキーム、『羊でも作れる』商材で戦略勝ちできるよう日々模索してきた。

つまり、売手市場でも人材難に陥らないよう、『羊ちゃん集団でも黒字化』できる構造を目指しているのだが、やはり即戦力な狼がゴロゴロいる求人市場だ。魅力的なのは狼であり、無意識に羊ちゃんを避けてしまうのは仕方のないことである。

中途市場でも応募者数は通常の3~5倍はあり、優秀な人材の離職理由は決まって『倒産』『上司との人間関係』だ。

さて、求人市場に影響されないよう安定した買手市場を構築するには、『点』『点』を繋げて『線』にして『面』を創り、その面を『繊維』状にするが理想。
つまり、大きな、あるいは安定した事業基盤を創るためにいくつも必要なことがあれば、それ単体『点(事業素材)』の創業期には狼を投入し黒字化させながら、その点を繋ぎ『線(実績)』にすることで、狼と羊合わせれば黒字化が可能となる。

この線を複数繋ぎ合わせれば、『面(信頼・ブランド)』となり、羊でも即黒字化させられるため、人材難に左右されない買手市場体質が可能となるのだ。

補足すると、羊たちには鍋蓋を売る力はないため、参入障壁の低い(50万前払いではなく、月々2万円いつでも解約可)商材なら入社翌月から黒字社員になれるため、過信した兎タイプより、コツコツ亀さんタイプのほうが安定した組織になるだろう。

このことに気付くのに起業して15年を要したが、皆さん想像して欲しい。脚力の弱い今の若者たちに、根性論で下りのエスカレータを逆行させるより、『上りのエスカレータ』を築き上げることこそ、早い段階で印税生活に入れるとは思いませんか。

『原因』と『結果』の法則ではないが、欲する結果に辿り着くには、相応な通り道を選ぶ目(知識)が必要である。
原因と結果の法則