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2010年03月29日
■イケメンすぎるホームレス

手元に5ドルある。

2時間でできるだけ増やせと言われたら、みなさんならどうするだろうか。

これは、スタンフォード大学の学生たちにアントレプレナーシップ(起業家精神)を養うために実際に行った授業である。

クラスを14チームに分け、各チームには元手として5ドルの入った封筒を渡し、ゆっくり計画を練られるよう3日間与え、いったん封筒を開けたら2時間以内にできるだけお金を増やさなければならないという課題。

常識を疑い、チャンスを見つけ、限られた資源を活用し、創意工夫させるのが狙いだが、同じ状況におかれたらと質問すると、『ラスベガスでルーレットをやる』『宝くじを買う』という、リスクを取って大金を稼ぐという、ごくごく低いチャンスに賭ける人がいる。

次によくあるのは、5ドルで道具や材料を揃えて『洗車サービスをする』『レモネードスタンドを開く』という、ありきたりの方法を選択するというもの。

一部の学生グループは、ありきたりで常識の枠を越えられないグループとは違い、課題に真剣に向き合い、常識を疑った結果、豊かな可能性に気づく。

大金を稼いだチームは、元手の5ドルにはまったく手をつけなかった。お金に注目すると問題を狭く捉えすぎ、もっと大きな観点で、自分や他人が経験はして気づいてはいた問題だけれど、その時は解決しようとは思わなかった問題解決に着手し、多いチームは数千ドルも稼いだのである。

あるチームは夜の繁華街で長蛇の列ができるレストランの『イライラ解消事業』に着手。学生は2人1組に分かれ、いくつものレストランに予約を入れて、予約時間が近づくと並びたくない客に予約権を売り、最高で20ドルで売れた。

やりながら軌道修正したのは、男子学生より女子学生が列に売ったほうが効率がよいことを知り、男子が予約、女子が販売と効率化を図る。

次のチームでは、学生会館の真ん中で、自転車のタイヤの空気圧を無料で調べ、必要なら1ドルで空気を入れた。

好評だったので途中で料金請求をやめ、『無料でサービスをするのでお気持ちを寄付して下さい』と寄付をお願いすることに軌道修正することで、はるかに実入りが増えた。

最高額チームは、自分たちの使えるリソースは何なのかを考えた。

学生同士の3分間プレゼンテーションの時間を、学生を採用したい企業に売り『学生にその企業をプレゼン(レコメンド)』させコマーシャルしたのだ。

大学生=集団=マス(メディア)と捉えることで、身近な価値を商品化するというまさに発想の勝利である。

日本では『わらしべ長者』、欧米ではカイルマクドナルドのクリップ一個から、一軒家を手に入れた話が有名。

日本のような農耕文化で外敵の侵略が少ないと、動き回るより同じ場所にいたほうが富みは蓄積し、生存確率は高くなるという遺伝子を持っている。

公務員や大企業のサラリーマンもその含有率は高いし、キッザニアでも日本の子供はやたらと貯金好きだそうで、欧米の子供達と比べても危ない遊びを知らないという。

そこそこ頭の回転が速いが故に、障害ばかりが思い付き『できない理由』ばかりをこれ見よがしに語る人がいるが、これに打ち勝つには『失敗したら責任を取る』とリスクを負うことが1番の特効薬。

このリスクを取ると決断することこそがアントレプレナーシップそのものであり、様々な反対派を押しきって決断し、更には進退かけてまで責任を背負った時点で、その事業は既に成功したも同然なのである。

こんなにイケメンなホームレスなら、アントレプレナーシップを持てば、きっと成功できるはずだ。

投稿者 Kenkou : 2010年03月29日 09:38

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