齋藤薫さんは、ヴァンサンカン編集者を経て数々の美容雑誌で連載を持つ、今、最高峰の美容ジャーナリストだろう。
齋藤さん曰く、化粧品業界は様々な広告手法は出尽くし『どんな広告にお金を使えばよいか判らない』会社が多いという。
それを証拠に本誌広告には興味を示さないのに別冊には殺到するらしく、それは読者も同じで付録付は売れているらしい。
全業界の中で最も多くの広告予算を使うのが化粧品業界だが、確かに消費者側からしてもメーカーの『あの手この手』戦略に飽き飽きしているのかも知れない。
齋藤さんはこれまで様々な化粧品メーカーの広告訴求に関わってきて、その中には『僅か』だが素晴らしいヒストリーを持つ会社があるという。
化粧品会社の売上を支えているのは新規客ではない、『既存客』なのだから、新規を既存にする、既存を流出させないマーケティングが必要だとのこと。
最近の化粧品ユーザーは、小手先の商品訴求には反応は低く、会社そのものに納得しなければ、ブランドスイッチには至らないのだと。
そこで、化粧品ブランドヒストリーをネットコンテンツ化し、会社名検索、ブランド名検索で上位表示させる。
こうすれば、新規獲得、既存流出防止、採用率アップなど、CRM効果にもなるだろう。
ふつう、沿革は1ページに箇条書きした質素なものが多いが、自分が愛用しているブランド、またはこれから使おうとしているブランドのヒストリーを知りたいとは思わないだろうか。
『どんな人が』『いつ』『どこで』『どんな想いで』『どんな原料で』『どんな製法で』『どんな工場で』『どんな困難を乗り越えて』『どんなタレントを起用して』『どんなCMで』『どんな愛用者たちが』などなど、プロジェクトXとまではいかずとも、オルゴールの音でも流しながら。
玉石混淆な中で、本物を見てきたジャーナリスト達が、心からリスペクトしているブランドヒストリーのコンテンツを作れるなら、それは素晴らしいことだと思う。
※はじめて女女した本を読んでみたが、これは世の女子たちにオススメしたい一冊だった。

トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.e-expo.net/mt/mt-tb.cgi/1000


