日米の補完代替医療(CAM)の交流と発展を目指す自然療法医学日米学術交流会の第一回の集会が3日、都内で開催された。会場には100人を超える医療関係者らが集まり、日米の次世代型医療のあり方やその現状などについての講演に耳を傾けた。
冒頭、東邦大学医学部名誉教授で医療法人社団KYG医療会理事の幡井勉氏があいさつ。盲目的なサプリメント頼みの健康法に疑問を呈し「自然医学の中から本当に有効性があり安全なものを選び出すことが必要」とより自然な医学的方法で心身をケアする自然療法の意義を力説した。
つづいて多くの自然療法医を排出する米・バスティア大学副学長T.C.キャラハン氏が「米国における自然療法の現状と将来」のテーマで講演。自然療法では初の単科大学でもある同大のシステムや運営法、自然療法の歴史などについて解説した。
その後、日本化学振興財団理事の門馬登喜大氏が「日本における無農薬農法」としてミスト農法を紹介。富山大学和漢医薬学総合研究所客員教授の上馬塲和夫氏は「自然療法医学としてのアーユルベーダ」、金沢大学大学院医学系研究科臨床研究会初穂完代替医療学特任教授の鈴木信孝氏は「日本の伝統的薬草ハトムギの臨床応用」のテーマで講演するなど、10人の専門家が、それぞれの専門分野の現状を報告した。
最後に日本ホリスティック医学協会会長の帯津良一氏が、代替療法の台頭から統合医学へ、さらにホリスティック医学へ向かう流れはすでに固まったとした上で「西洋医学、代替医療、そして患者。この3つが全然つながっていない。これは一人ひとりの意識の問題。一歩ずつでも歩んでいきたい」と日本の今後の自然療法の発展へ向ける提言で閉会した。
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