健康と美容のニュースなら健康美容EXPOニュース

シトルリン代謝向上研究会 / 第一回マスコミセミナー開催

「講演する遠藤代表」写真 シトルリン代謝向上研究会(広報事務局:東京都渋谷区)は12日、都内で「新機能性成分 シトルリンの可能性について」と題し、第一回マスコミセミナーを開催した。
 最初に同研究会代表で熊本大学大学院医学薬学研究部小児科学分野教授の遠藤文夫氏があいさつ。「体に優しいアミノ酸であるシトルリンをこれからいろいろ研究、情報発信し、臨床試験を重ね、機会があれば都度、紹介。正しい認識と理解を深めていただける一助としたい」と研究会の設立趣旨と併せ、今後の展開を話した。
 遠藤教授は続けて「アミノ酸・シトルリンの働きと効果」と題し、講演。“シトルリン”の起源、尿素サイクル、NOサイクルなどについて解説し、最近の研究として「肺高血圧の治療」、「肥満とシトルリンの相関」などがあることを明かした。
 続いて、奈良先端科学技術大学院大学助教の明石欣也氏が「カラハリスイカとシトルリン」のテーマで講演。“シトルリン”が大量に含まれるとされる野生スイカの実態について、現地での調査を交え報告し、野生種スイカには優れた乾燥・強光ストレス耐性があり、その状況下で野生スイカの葉に“シトルリン”が高濃度で蓄積されるデータなどを公開。その仕組みとして窒素・炭素代謝が植物体全体のレベルで巧妙に調整されることを解説した。
「“シトルリン”が大量に含まれるとされる野生スイカ」写真 最後に名古屋大学医学部附属病院老年科学講座講師の林登志雄氏が「血管とシトルリン」と題して講演し、“シトルリン”の高コレステロール食による家ウサギの動脈硬化抑制作用、高グルコース負荷による細胞老化を抑制する可能性など、を実験データを交え解説。ヒトでの有効性については、今後さまざまな状況下で検証を重ねることで、臨床応用性が高まることが期待される、とした。
 同研究会は、4月2日に第二回マスコミセミナーを実施。その後も信頼性のある情報の創出、発見を目指し、新たな知見が発見され次第、随時セミナー等を開催、“シトルリン”についての情報を積極的に発信していく。

2008年03月12日 19:00