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鈴廣蒲鉾本店「魚肉たんぱく研究所 / 魚肉ペプチドの機能性」に関する第一回目の研究成果報告

 (株)鈴廣蒲鉾本店(本社神奈川県小田原市、鈴木博晶社長)「魚肉たんぱく研究所」は9日、都内で魚肉からつくられる“魚肉ペプチド”の機能性について、第一回目の研究成果の報告を行った。
 はじめに同研究所の植木暢彦氏が「魚肉ペプチドFP20の機能性」について報告。活性酸素を除去する抗酸化活性に関し、DPHH法、ヒドロキシラジカル法、次亜塩素酸ラジカル法のそれぞれで測定した結果、“魚肉ペプチドFP20”の抗酸化活性がいずれの場合も“大豆ペプチド”、“乳ペプチド”に比べ高い抗酸化活性を示したことを明らかにした。さらに血圧上昇を抑制するACE阻害活性に関しても“魚肉ペプチドFP20”が他のペプチドよりも7倍以上高い数値を示した(図)ことを報告した。
 続いて関西大学 化学生命工学部・准教授の福永健治氏が「魚肉ペプチドの癌発生・進行抑制効果」をリポート。発癌剤を投与した実験用ラットを使った実験で“魚肉ペプチド”の摂取により、大腸癌の兆候となる大腸癌前癌病変の発現抑制、大腸癌進行および悪性化の抑制、移植癌の増殖抑制など、癌の発生・進行抑制に効果が見られたことを明らかにした。
 最後に神奈川歯科大学 生体管理医学講座薬理学分野教授の李昌一氏が「魚肉ペプチドの認知症の発症・増悪抑制効果に関して」と題し、研究報告。老化促進マウスを用い、ESR(電子スピン共鳴)法により、“魚肉ペプチド”の影響を解析。その結果、アルツハイマー症の発症などに関係する血液内のβアミロイド蛋白が、魚肉ペプチド摂取群でコントロール群との比較において有意にその減少が認められたという。
 さまざまな知見が報告される“魚肉ペプチド”を主原料としたサプリメントを同社のグループ会社である(株)マリンサプリは、自社ネットショップ限定で販売。現在、粉末タイプの「さっとタンパク」、錠剤タイプの「サカナのちから」を展開する。さらに12月からは梅フレイバーを加えた錠剤タイプ「フィッシュアミノパワー」を卸売り用に新発売する。

「魚肉ペプチドFP20 機能性 グラフ」写真
2007年11月09日 18:35