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東洋新薬 / 独自素材「葛の花エキス™」のメタボリックシンドローム予防効果を確認

 (株)東洋新薬(本社福岡県福岡市、服部利光社長)は、武蔵野大学薬学部との共同研究で独自素材「葛の花エキス」のメタボリックシンドローム予防効果を確認したことを日本生薬学会 第54回年会(9月14~15日)で発表した。
 
 同素材は、乾燥させた根が漢方薬の原料として使用されるマメ科のつる性植物、葛の花部の熱水抽出物を乾燥して得られるもので、同社の研究により高い効能があることが分かっている。主には7種類の“イソフラボン”と3種類の“サポニン”を含有する。今回は、メタボリック症候群の諸症状を持つ肥満マウス(TSODマウス)を用い、同素材のメタボリックシンドロームに対する影響を検証した。
 実験は、“葛の花エキス”を含有した飼料をTSODマウスに2ヶ月間自由摂取させ(葛の花エキス1%群、3%群)、体重および内臓脂肪、皮下脂肪重量を経時的に測定。1ヶ月ごとに血液検査を、2ヵ月後に糖付加試験と血圧測定および解剖を行い、“葛の花エキス”を含有しない飼料を自由摂取させたマウス群(コントロール群)と比較して行われた。
 その結果、“葛の花エキス” 1%、3%群は、コントロール群に対し、メタボリックシンドロームの基盤である内臓脂肪蓄積の抑制傾向を示した(図)。さらに体重増加および皮下脂肪蓄積に対しても抑制傾向を示し、糖尿病の原因とされるインスリン抵抗性の有意な改善もみられた。さらに、メタボリックシンドロームの下流症状である脂質代謝異常および高血圧に対しても有意な改善が確認された。
 これらのことから“葛の花エキス”が、メタボリックシンドローム諸症状の予防に対して有効であることが示唆された。同社では同素材について2006年8月開催の日本食品科学工学会第53回大会で脂肪細胞内の脂肪分解・燃焼作用を確認したことを発表するなど、さまざまな学会発表を行っている。
「内蔵脂肪重量の推移」グラフ写真

2007年10月29日 19:10