ライオン(株)(本社東京都墨田区、藤重貞慶社長)生物科学研究所は11月22日、「第59回SCCJ研究討論会」で“ローズマリーエキス”と“オトギリソウエキス”に殺菌だけでは消臭できない体臭の発生を抑制する効果があることを発表した。この研究は、県立広島大学生命環境学部との共同による。
臭い物質の1種である“カプロン酸”を含む皮脂成分“トリグリセリド”をモデル皮脂として用い、同社植物ライブラリーの中から生理活性作用のある152種の植物成分について臭い発生抑制効果を調べた結果、“ローズマリーエキス”に高い効果があることが分かった。また殺菌で抑えられる臭い物質量は5割程度であるのに対し、殺菌処理後に“ローズマリーエキス”を加えると臭い物質発生量は8割以上抑制されることを確認した。
さらに脂質分解酵素(リパーゼ)の活性阻害を調べたところ、殺菌剤では17%であるのに対し、“ローズマリーエキス”は73%を示した。このことから、“ローズマリーエキス”の高い体臭抑制効果は、酵素の働きを阻害したことによるものと推察される。
また垢に含まれる“ロイシン”が体臭の代表的な臭い物質である“イソ吉草酸”を発生させることから、“ロイシン”を用いたモデル系で152種の植物成分について臭い発生抑制効果を調べたところ、“オトギリソウ”と殺菌剤を組み合わせることで臭い物質の発生を抑制することが確認された。
“オトギリソウエキス”が菌を死滅させずに体臭抑制効果を示したことから、“ローズマリーエキス”と同様なメカニズムで臭い物質の発生を抑制したと同社ではみている。
同社は、2007年春に“ローズマリーエキス”と“オトギリソウエキス”を配合した制汗デオドランド剤を発売予定。
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