味の素(株)(本社東京都中央区、山口範雄社長)は、同社が特許を有する新規天然成分“カプシエイト”を主成分とした味の素KK健康基盤食品「カプシエイト ナチュラ」を9月27日に通信販売限定で発売した(フリーダイヤル、FAX、ハガキ、インターネット)。同製品は世界で初めて“カプシエイト”を配合したサプリメントとなる。
現京都大学大学院農学研究科の矢澤進教授が1979年タイで在来の野菜を調査した際、「CH-19」という強い辛味を持つトウガラシの中に辛さの弱い新種のトウガラシが存在することを発見したことから、この新天然成分“カプシエイト”の研究がスタート。数年にわたり品種改良を重ね、1985年頃辛さをほとんど感じることのない新種のトウガラシを作ることに成功、これを「CH-19甘(アマ)」と命名した。
「CH-19甘」には、カプサイシンと似た物質が含まれていることが分かっていたが、その後この研究に加わった現静岡県立大学食品栄養科学部の渡辺達夫教授が、その成分が今までにない新規成分であることを発見し、この新規成分を“カプシエイト”と名づけた。成分の機能としては“カプサイシン”同様エネルギー代謝を高め、脂肪の燃焼を促し、血行を改善して体温を上げるなどの健康効果が期待できる。
この“カプシエイト”は“カプサイシン”に比べ、辛味閾値(辛さを感じることができる最も薄い濃度)における辛味が約1000分の1しかなく、口腔、胃や腸などの消化器官への刺激も弱い。さまざまな展開の可能性を秘めた商材であり、“辛くない”という特性を活かしほかの食品への応用など、同社はその将来性にも期待を寄せている。
同社は「CH-19甘」をタイの同社管理農場で栽培、その栽培面積は430ヘクタール(東京ドーム約100個分)という広大なものだ。“カプシエイト”は「CH-19甘」1トンから約100gしか抽出できない希少成分であるため、育苗から製品化のすべての工程を徹底管理する必要がある。たとえば手摘みされた「CH-19甘」は収穫してから4時間以内に冷凍保される。そうしないと“カプシエイト”の機能成分が壊れてしまうからだという。このようなデリケートな作業に関する指導なども、同社社員が現地に赴き指導を行っているという。
「カプシエイト ナチュラ」90粒入り瓶、税込価格7875円。健康への意識が高まる40代以降の男女をコアターゲットとしたサプリメント。カプセル素材にも配慮し、植物性カプセルを使用している。当面は顧客と双方向のコミュニケーションを図るため、通信販売限定の商品としており、店頭販売の予定はない。同社は2006年度の売上目標(消費者購入ベース)を10億円としている。
同社は“アミノ酸”と“植物素材”に関する健康素材としての新機能を研究、科学的なエビデンスをベースとした商品開発を手掛けており、その健康食品を“味の素KK健康基盤食品”と位置づけて今後も注力していく考え。
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医薬品、化粧品を世に送り出すための必要不可欠な業務なだけに、発売後は自分がその商品に関わったということを実感でき、やりがいにつながります。