(株)ビーアンドエル(本社埼玉県さいたま市、木村新太郎社長)は、福岡県立福岡農業高等学校専攻科の研究グループとの共同研究により、農作物の残留農薬低減に対する“ステビア草”の抽出・発酵液の有効性を示す研究成果を発表した。
同社は“ステビア草”の茎や葉を利用した農業資材(ステビア熱水抽出発酵液)の研究を長年にわたり手掛けてきた。現在ではこの農業肥料による農法がステビア農法として注目され、市場ではステビア農法で栽培された作物の売り場が特設されているほどだ。ステビア農業資材を利用した農業の現場からは、「作物の品質が向上した」「果樹の癌と言われている紋羽病に罹患した梨木が完全治癒した」などの報告実績もある。
このような効果のメカニズム解明に繋がる研究成果として、“ステビア草”の茎の抽出液は抗酸化作用が高いこと、“ステビア草”の熱水抽出発酵液には“О157”を含む食中毒菌に対する殺菌作用があること、発根力が衰えた植物種子に対する発根促進効果も存在することなどがすでに学会などで発表されてきた。
さらに「ステビア農業資材を施肥した作物には残留農薬が出ない」という事実も報告されており、これに対するメカニズム解明が残されていた。今回の発表は、上記事実のメカニズム解明の突破口になるような研究結果「ステビア熱水抽出発酵液由来乳酸菌の農薬減少効果」についての報告となる。同社と福岡県立福岡農業高等学校専攻科の研究グループとの共同研究により「第58回日本生物工学会平成18年度大会」にて発表されたものだ。
ステビア熱水抽出発酵液は低pH値を有する(酸性液)ことから、その液中には“酸生成菌”の存在が示唆される。そこで、この“酸生成菌”を純粋分離し、属種名を調べた(同定した)結果、乳酸菌の一つである“Lactobacillus buchneri”であった。以後、ステビア熱水抽出発酵液から分離した乳酸菌は“Lactobacillus sp. FJAS201”と命名。
この“Lactobacillus sp. FJAS201”は有機塩素系農薬である“ケルセン乳剤”や合成ピレスロイド系農薬である“トレボン乳剤”を添加した培地での増殖力が、それぞれの農薬無添加の培地での増殖力よりも高くなった。さらにこの乳酸菌の増殖力を高めるのが、それぞれの農薬本体であるならば、加えた各農薬本体自体が“Lactobacillus sp. FJAS201”によって減少するはずである。
この点について研究した結果“Lactobacillus sp. FJAS201”が“ケルセン乳剤”や“トレボン乳剤”などの農薬本体を減少させることが明らかになったという。農業肥料を一部ステビア資材にすることで、土壌の残留農薬が低減される、という画期的な研究結果となった。
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