ADHD(注意欠陥・多動性障害)の子供の症状を、ホーファー・リサーチ社(本社スイス、ヴィクター・フェラーリ社長)が製造・発売を行う「ピクノジェノール®」が緩和することが確認されたと発表された。論文を執筆したのはピーター・ロドワルド博士らで、ヨーロッパの児童青年精神医学の専門誌である『European Child&Adolescent』誌に発表した。
無作為二重盲検偽薬臨床試験で、スロバキアのChildren University Hospitalの児童心理科のADHD外来患者61名を対象に1ヵ月間、毎朝、体重1kgに対し1mgの「ピクノジェノール®」または偽薬を投与した。対象の平均年齢は9歳6ヵ月。41名の患者に「ピクノジェノール®」が、16名の患者には偽薬が投与され、試験中はその他の薬物などは投与しなかった。試験前と試験1ヵ月後、終了から1ヵ月後、教師や親により「CAP」「CTRS」「CPRS」を評価尺度とした精神鑑定及び心理検査を行った。
その結果、「CAP」「CTRS」のスコアでは、試験前及び偽薬投与群と比較して、「ピクノジェノール®」投与群では、多動及び不注意の面でスコアの大幅な改善が見られた。「CPRS」のスコアでは、「ピクノジェノール®」投与群は試験開始前のスコアと比較すると多動が減少した一方で、視覚・運動の協応、集中力についてはスコアが著しく増加した。偽薬投与群にはスコアの改善は見られなかった。また、試験終了から1ヵ月後のスコアは試験開始前のスコアに戻った。
なお、ADHDの治療に使用される薬剤の多くには中毒性があり、副作用として抑うつ、不安、神経過敏などがあるという。
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