NNFAジャパン(本部東京都新宿区)は22日、東京・薬業健保会館にて(財)日本食品分析センター応用化学事業部長の渡井正俊氏を講師に迎え「本年5月29日から施行の残留農薬等ポジティブリスト制とその実際の分析」と題したセミナーを開催した。
セミナーの中でポジティブリスト制への対応方法として、残留基準が定められている799農薬すべてにおいて残留農薬基準に適合しているかを検査することは、時間と経費の無駄であり、業者が普段から品質管理を徹底していないことの現れであると指摘した。あくまで同制度を品質管理の一環として捉えることが大切だと述べた。原料の生産現場で使用されている農薬、近隣で使用されており飛散する可能性のある農薬などについての情報収集を行い、残留農薬が一定基準以上に含まれる可能性のある農薬に検査対象をしぼり効率化を図ることが必要だとした。
また分析機関では、より広範囲でチェックが可能な一斉分析法が主流となっているが、一斉分析法に伴う問題点として、個別試験と比較した場合の精度の低下、検出限界があること。農薬個々により適した抽出溶媒や抽出法があることから一斉分析法を行うことが妥当であとは言い難いとした。また加工食品は様々な原料を使用しているため同分析法を適用することによる精度の問題点などを挙げた。
今後の課題として様々な試料についての成分を高感度で分析することが必要だとし、環境整備、精度管理、技術力などが試験所で求められるものだと述べた。分析機関の検査体制が完全に整うのはまだ先になる見込みだとした。
NNFAジャパンは今後も、栄養補助食品を取り巻く法制度に関する理解を深めることをサポートする目的で、栄養補助食品に関わる法令や制度に関する教育セミナーを実施する。次回の教育セミナーは「食品添加物制度及びサプリメントにおける役割:国際的違いも含めて」をテーマに8月25日開催予定。
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