農林水産省は16日、千葉県・幕張メッセで「平成17年度米加工品需要開発技術推進発表会」を開催した。
最初に(株)三菱総合研究所地球環境研究本部資源・環境研究グループ・木附誠一主任研究員が、「平成17年度米加工品分野のマーケティングリサーチ及び戦略会議の報告」と題して、消費者600名に行ったアンケート調査について発表した。米の機能性食品については、「おいしさは必要条件。消費者の商品そのものの認知度が低く、特に効能については認知が低い」とした。発芽玄米の認知度は高いが、高価格、効果に対する疑問、味などが消費者の利用を阻害する原因となっているとした。また、米を使用した化粧品については、保湿効果の高いスキンケアクリームなどで、すでにヒット商品が出ていることに言及。米原料に対する安心感から、子供用の化粧水として使用している消費者もみられるという。
また、(株)ファンケル総合研究所・喜瀬光男主任研究員が、「発芽玄米(発芽米)の有する機能性・抗ストレス効果の実証及び加工技術の開発」について発表した。マウスを8匹づつ、コンスターチ混合飼料摂取群、白米混合飼料摂取群、発芽米混合飼料摂取群の3群に分け、30日間飼育した上で強制水泳試験、学習性無力試験、脳内セロトニン測定を行った。
強制水泳試験は、31日目に15分間強制的に水泳させることで、逃げ場がないことを分からせ、32日目は5分間マウスを強制遊泳させ、無働時間(あきらめて浮遊している時間)を測定するというもの。無働時間が短いほど抗うつ様作用があると考えられるが、標準飼料摂取群と比べ白米摂取群と発芽米摂取群は有意に無働時間が短いという結果が出た。
学習性無力試験では、31日目にケージの中で電気刺激を加え、逃れられないことを学ばせた後、32~36日目はケージ内に電気刺激回避用のレバーを設置して電気刺激を与えた。31日目の実験によって受けたストレスに起因するうつ様の状態に陥ると、レバーを押すことなく電気刺激を受け続ける。これを逃避失敗回数として記録し、うつ状態の指標とする。その結果、発芽米摂取群は標準飼料摂取群に比べ有意に失敗回数が少なかった。
脳内セロトニンは、精神を安定させる作用があり、不足するとうつ病になりやすいといわれる神経伝達物質。測定した結果、発芽米摂取群は標準飼料と比べ有意にセロトニンが増加していた。
以上の結果から、(1)継続的に白米あるいは発芽米を摂取するとストレスに起因するうつ様の状態になりにくくなる、(2)継続的に発芽米を摂取すると、有意に脳内のセロトニン量が増加する、と結論付けた。
今後の課題としては、作用機序の解明、ヒトでの有効性確認などを挙げた。
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医薬品、化粧品を世に送り出すための必要不可欠な業務なだけに、発売後は自分がその商品に関わったということを実感でき、やりがいにつながります。