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アロエベラの葉肉に糖尿病予防・改善効果

森永乳業(株)(東京都港区、古川紘一社長)は、1月14、15日に開かれた第40回日本成人病(生活習慣病)学会で、アロエの一種、アロエベラの葉肉に含まれる成分に糖尿病の予防・改善効果があると発表した。  アロエは南アフリカ原産のユリ科多年草植物。民間では古くから火傷、外傷、下剤、高血圧、糖尿病の予防・改善などに用いられてきた。今回の試験に使用したアロエベラゲルは、アロエベラの外皮を取り除いた葉肉。食品などにも広く利用されている。  試験では、糖尿病と診断されたことがない40~65歳の境界型血糖値症例(糖尿病予備軍。空腹時血糖値が110~125mg/dL、ブドウ糖75g摂取試験の2時間目血糖値が140~200 mg/dLの範囲の人)男性11人に、アロエベラゲルを1日100g、8週間継続して摂取してもらい、空腹時の血糖値と糖化ヘモグロビン値(直近1~2ヶ月の血糖値の状態を示す値)を測定。  結果、空腹時血糖値は、アロエベラゲル摂取前には115±6mg/dLだったものが、摂取4週間で110±6mg/dLに、また摂取8週間で109 ±8mg/dLに減少。糖化ヘモグロビン値も、アロエベラゲル摂取開始前の5.8±0.4%から、摂取4週間後には5.7±0.5%、8週間後には5.6 ±0.5%へと減少し、血糖値、糖化ヘモグロビン値とも正常値まで改善された。  またアロエベラゲル摂取前と、摂取し始めて8週間後の糖代謝能力の変化を調べたところ、アロエベラゲルを摂取することによって血糖値の上昇が抑えられることが確認された。

2006年01月23日 11:52