商機のタネ
第29回
登録販売者ドライバーはありうるのか、の話
「規制」が事実上確定している医薬品のネット販売についての1回目の検討会がさきごろ行われた。
本来ならば、行政VSネット販売事業者の直接対決第一ラウンドというところだが、ネット販売を主張するサイドからは「審判まで敵の超アウェー戦」の様相で、ガス抜きどころか逆にストレスを増大する結果となったようだ。
裁判も辞さぬ、とネット販売側は強硬姿勢を崩さないが、解決策として賢明とはいえない。
確実に困る消費者がいてなお、「規制」は施行。となれば、ニーズと規制の間に商機のタネを発掘するしかない。
登録販売者を有する宅配便、薬局との提携強化によるリレー配送…。
うまみは減り、しがらみもあり、障壁も多く、しゃくに障るだろうが、いまは破天荒であれなんであれ、あえて外堀を固めじわじわ抗するのが、ベターではなかろうか。
とにかく「消費者置き去り」だけは絶対に避けねばならない。
(2009/2/26)