癒しのアミノ酸
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テアニンは、緑茶に含まれるアミノ酸の一種。
緑茶を飲むとホッとするが、それを裏付けるように興奮を鎮め、緊張をやわらげる働きがあるとされる。
テアニンは、特に新芽に含まれる量が多く、玉露や抹茶などいわゆる高級茶のうまみの主成分でもある。
うまみ成分として知られるグルタミン酸とは化学構造が似ている。
ラットを使った研究では、投与により記憶力などが高まることが示されている。
不安傾向の違いによるα波出現量の比率についての検証では、高不安群ほどテアニン摂取により、α波出現が高い結果を得ている。
長引く不況による職場でのストレス増大、一層進む高齢化など、社会環境は“癒しのアミノ酸”といわれるテアニンのニーズ増を予感させる方向へ着実に進んでいる。
緑茶をがぶ飲みすれば、テアニンの摂取はできるが、一方でカフェインも摂取してしまう。
サプリメントでの摂取が効率的であることからも、テアニンは今後注目の素材といえる。
■テアニン MEMO
テアニンとは、キチン、キトサン、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸等の糖鎖栄養素の一つで、豊富な糖鎖栄養素を含有し、細胞間のコミュニケーションを円滑に行うための媒介となったり、また免疫機能を正常化し、体調を整える役割があります。
テアニンは、免疫力アップ、癒しのアミノ酸、便秘改善などのほかに、アトピー性皮膚疾患や潰瘍性大腸炎、変形性関節症、がん細胞抑制などへの効果が期待されています。