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資生堂、透明感に優れたファンデーションを実現する「赤色透過パウダー」を開発


[2010/12/17]

資生堂は、ファンデーションにおける長年の課題であった、シミや色ムラなどはしっかりとカバーする効果が高く、しかも毛穴や凹凸などの肌表面の影を消して透明感のある美しい仕上がりを実現する「赤色透過パウダー」の開発に成功しました。

赤色透過パウダーは、(1)二酸化チタン(粉末)の形状を概ね球形にする、(2)粒子の直径(粒径)を約0.3マイクロメートル(マイクロメートル:1ミリメートルの1000分の1)に揃えたことにより、赤色系の光を肌内部に多く通すことを可能にし、カバー効果はありながら透明感のあるファンデーションの仕上がりを実現しました。

本パウダーは、来春発売するマキアージュの新ファンデーション(ライティング ホワイトパウダーUV(2011年2月21日(月)発売))に応用します。

◆開発の経緯

ファンデーションは、シミやソバカス、色ムラをカバーして肌色を整えるとともに、毛穴や凹凸など肌表面の状態もカバーして美しく演出するものです。カバー効果を高めるためには、通常、光を通さずしかも跳ね返す特性が高い二酸化チタンの配合量を増やしますが、そうするとお客さまが求める「透明感のある美しい仕上がり」がなくなってしまうという問題がありました。

この「カバー効果」と「透明感・素肌感のある美しい仕上がり」は、背反事象として長年課題となっていました。

課題解決に向けた検討を進めるなかで、肌はさまざまな波長の可視光線が均等に混ざり合った白色の光よりも、オレンジ色の電球の光のほうがきれいに見えるという現象に着目しました。

そこで、光の波長を変えて肌を観察してみると、波長の長い赤色の光ほど透明感が向上し、しかもシミ・ソバカスが目立たたなくなりました。

一方、波長が短い青から紫色系の光では、キメや小じわ、さらに色むらが目立ちました。

このことから、光を通さない代表的な粉末として、カバー効果を高めたり紫外線を防御するために活用されている二酸化チタンが赤色系の光を肌の中に多く取り込めれば、長年の課題をクリアできると考え開発に着手しました。

◆赤色透過パウダーの開発

最近、紫外線防御効果を高める目的で、微粒子を凝集・成形し概ね球形とした二酸化チタンが素材メーカーによって開発されました。

一方、二酸化チタンは粒径の違いによって特定の波長の光を多く通すという性質が知られていました。

資生堂は両者を組み合わせることによって、背反事象を両立する二酸化チタンを開発すべく研究を進めました。

その結果、毛穴や凹凸などの肌表面の影を消して肌をきれいに演出する赤色系の光を多く肌のなかに取り込める、粒径が約0.3マイクロメーターの二酸化チタン「赤色透過パウダー」の開発に、素材メーカーと共同で成功しました。

本パウダーは、ファンデーションに配合すると意図どおりの特性が発揮されました。

赤色透過パウダーは、マキアージュ ライティングホワイトパウダリーUV(2011年2月21日(月)発売)への配合を皮切りに、資生堂のファンデーションの基幹技術として順次積極的に活用していきます。

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