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インフルエンザウイルスの増殖を阻害するポリフェノールの一種を確認


[2010/07/22]

株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)の中央研究所は、静岡県立大学薬学部の鈴木隆教授との共同研究で、緑茶に含まれているポリフェノールのひとつであるストリクチニンに、インフルエンザウイルスの増殖阻害作用があることを確認しました。
この試験結果の詳細が、国際抗ウイルス学会の学術専門誌(Antiviral Research)の電子版に7月7日付で掲載されました。

≪ 経緯 ≫
これまで、緑茶に含まれるポリフェノールのひとつであるカテキンはインフルエンザウイルスを不活化させることから、緑茶でうがいをすることがインフルエンザの予防に効果があるということが一部報告されています。しかし、カテキン以外の緑茶成分の抗ウイルス作用に関しては、ほとんど報告されていません。
そこで今回、緑茶に含まれ、抗アレルギー作用を有するポリフェノールであるストリクチニンに、抗インフルエンザ作用があるかを調べました。

≪ 研究内容 ≫
種々のウイルス液とストリクチニンを混合し、これを実験用の培養細胞に感染させました。この細胞を一定時間培養し、インフルエンザウイルスに感染した細胞を数えました。ストリクチニンを混合していないウイルス液を細胞に添加した場合の感染細胞数を100%として、感染細胞数がどれくらい減少するかを調べました。

≪ 研究結果 ≫
試験の結果、ポリフェノールのひとつであるストリクチニンに、A型インフルエンザウイルスの増殖阻害作用があることを見出しました。
ストリクチニンの抗ウイルス作用のメカニズムを検証した結果、ウイルスの膜融合過程を阻害することが明らかになったことから、同じメカニズムで感染するB型インフルエンザウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルスに対する抗ウイルス作用を検証いたしました。
その結果、これらに対しても抗ウイルス作用を示したことから、膜融合活性を利用して感染する他のウイルスにも同様の効果が期待されます。

ストリクチニンはタンニンのひとつであり、抗アレルギー作用をもつと報告されています。今回の試験により、ストリクチニンに抗ウイルス活性を有することが明らかとなり、緑茶が改めてウイルス感染の予防に有用であることが示唆されました。

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