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“お口の元気度”の評価システムを開発


[2008/12/10]
「自立高齢者の口腔機能向上のための検査法と機能改善プログラムの有効性」について『第11回日本歯科人間ドック学会』で12月6日に発表 財団法人ライオン歯科衛生研究所(理事長・高橋 達直)は、日本歯科大学 岩久 正明(いわく まさあき)客員教授(新潟大学名誉教授)、医療法人渓仁会西円山病院歯科診療部 藤本 篤士(ふじもと あつし)部長と共同で、自立高齢者の口腔機能改善のための研究を進めるなかで、高齢者が食べ物を口に入れてから飲みこむまでの口腔機能を歯科学的にとらえ、体系的に4つのカテゴリー(口周りの動き、咀嚼機能、嚥下機能、口腔清潔度)に分類することで、これまで別々に実施されていた検査法を総括的にまとめ、口腔機能を総合的に評価するシステムを開発しました。 このシステムにより、高齢者は個々人の口腔機能の課題を明確に把握することができるようになりました。さらに高齢者が自分で簡単に実施できる口腔機能改善プログラムを体系化することで、本人の口腔機能の課題に対して有効な対策をとることが可能となりました。この改善プログラムを3ヵ月間、73名の自立高齢者に対して実践したところ、低下した機能が有意に改善したことを確認いたしました。(財)ライオン歯科衛生研究所は、この研究成果を福岡県福岡市で開催される『第11回日本歯科人間ドック学会』で発表いたしました。1.研究の背景 急速に高齢化が進展するなか、従来は主に介護を必要とする高齢者への対応が行われてきました。2006年には介護保険制度の改正により、「栄養改善」「運動機能の向上」「口腔機能の向上」が介護予防の中心とされましたが、口腔機能の向上については、総合的な口腔機能の評価法や具体的な改善法は確立されていないのが現状です。さらに今後は、現在介護を必要とせず、近い将来に介護が必要となる可能性が高い自立高齢者の健康維持(介護予防)が重要なテーマとなってきています。 自立高齢者は、高齢者(65歳以上)人口の87%*を占めており、加齢に伴う身体の機能低下とともに、食べ物をかむ力(咀嚼機能)、飲みこむ力(嚥下機能)、口周りの筋力などの口腔機能が低下しています。その機能低下は徐々に起こるために本人は気づきにくく、咀嚼・嚥下機能に支障をきたす状態にまで進行すると、食事中に頻繁にむせるほか、食べ物をのどに詰まらせる事故や、誤嚥性肺炎の発症などを引き起こしてしまうなどの問題を生じます。 そこでこの度、自立高齢者の口腔機能低下の予防のために、本人が自ら機能低下に気づき、口腔機能を把握できる検査法を開発するとともに、口腔機能が低下している高齢者に対して早期に改善へ取り組むことを目的とした、総合的な機能改善プログラムの体系化を行いました。*出典:平成18年日本の将来推計人口 厚生労働省2.研究成果2−1 口腔機能の評価システムの開発口腔機能を総合的に評価するための検査法として、従来、厚生労働省のマニュアルや先行研究で提案されている検査項目を、以下の4つのカテゴリーに分け、それぞれの視点で評価する項目を盛り込み、該当する検査項目を体系化しました。さらにカテゴリー毎の検査結果を点数化して集計することで、総合的に口腔機能を評価するとともに、機能低下している項目を明確化できるシステムを開発しました。【表1】 お口の元気度評価項目カテゴリー 指標となる機能 主な評価内容口周りの動き 頬や口唇の動きの評価(口腔の外) ・口周りの筋力およびコントロール力の評価咀嚼機能 かむ能力 ・咀嚼力判定ガム(口腔の入り口) ・唾液湿潤度検査かむ能力 嚥下機能 飲みこむ能力 ・30 秒間につばを飲みこめる回数 ・「パ」「タ」「カ」音の発声の俊敏性口腔清潔度 おいしく食べることや誤嚥性、肺炎との関連 ・口腔細菌状態の判定 2−2 個々人に対応した、口腔機能改善プログラムの提案「口腔機能評価システム」の4つのカテゴリーについて、カテゴリー毎に改善プログラムを提案しました。改善プログラムは家庭で実践できることや、安全性に留意した提案となっています。この提案によって個々人の口腔機能の課題となるカテゴリーの改善プログラムに重点的に取り組むことが可能となりました。【表2 】お口の元気度アップ法カテゴリー 改善プログラムの実施例口周りの動き 積極的に頬や口唇を動かす(カラオケ・吹き矢ダーツ・顔ジャンケン等)咀嚼機能 意識的にかむ(飲みこむ前にさらに10 回かむ)・唾液腺マッサージ嚥下機能 ベロ出しゴックン(舌を出したままつばを飲みこむ)・頭上げ体操口腔清潔度 歯みがきの基本・入れ歯の手入れ法・歯がない方の粘膜清掃等2−3 口腔機能の改善効果の実証自立高齢者73 名を対象に、3ヵ月間、歯科医療従事者の支援のもと、口腔機能改善プログラムを実施した結果、カテゴリー毎の機能も改善し、総合的なお口の元気度(100 点満点)の平均点は、55.7点から70.3 点になり、有意に改善したことが実証されました。今後も歯科学的な観点から、幅広い年代の方々に役立つ"口腔から全身の健康を科学する研究"を続けてまいります。
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