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乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトによる 機能性ディスペプシア症状の軽減効果を確認/明治


[2017/11/06]

株式会社 明治は、機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia 、以下FD)※1の有症状者を対象にLactobacillus gasseri OLL2716株入りヨーグルト(以下、乳酸菌OLL2716株入りヨーグルト)の無作為化比較試験を実施し、乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトの継続摂取がFD症状の軽減に有効であること、特にFD症状のうち食後のもたれ感、早期満腹感のような食後愁訴症候群に有効であることを確認しました。

この研究結果は、2017年7月29日にスイスの医学専門誌「Digestion」にオンライン公表され、9月誌面掲載されました(Digestion 2017;96:92-102 https://doi.org/10.1159/000479000)。

乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトは、これまでの研究からピロリ菌の働きを抑制する作用を持つことが確認されており、ピロリ菌の除菌治療の開始前3週間から摂取することで、除菌の成功率が高まる※2ことが報告されています。乳酸菌OLL2716株は胃酸耐性など、胃内環境に適した特性を持っています。

今回の試験では、最近胃の病気として認められ、ストレスとの関連でも注目されているFDに対しての乳酸菌OLL2716株の働きを調べました。胃の症状に対する全般的効果、さらにFD症状の除去率や個別症状スコアの変化について調べています。

【論文内容】
■タイトル
The Ameliorating Effect of Lactobacillus gasseri OLL2716 on Functional Dyspepsia in Helicobacter pylori -Uninfected Individuals: A Randomized Controlled Study

[和訳]
Helicobacter pylori未感染者の機能性ディスペプシアに対するLactobacillus gasseri OLL2716の改善効果:無作為化比較試験

Toshihiro Ohtsu, Atsushi Takagi, Naomi Uemura, Kazuhiko Inoue, Hisakuni Sekino, Akihiro Kawashima,Masayuki Uchida, Yasuhiro Koga

■方法
ピロリ菌感染が認められず、加えて国際消化器病学会のローマV基準で定義されたFD症状が1つ以上あるが治療を受けてない人を被験者として、二重盲検、並行群間、プラセボ対照、無作為化比較試験を実施しました。被験者を無作為に2群に分け、乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトもしくは乳酸菌OLL2716株が入っていない対照ヨーグルト(プラセボ)を毎日85gずつ12週間摂取してもらい、被験者に胃の症状に対する全般的効果の印象ならびに症状の重症度に関する質問票調査を行いました。

■結果
106人を解析対象として以下の結果が得られました。

(1)摂取12週間後の「胃の症状に対する全般的な効果に関する印象」に関して、乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトを摂取した群において、プラセボヨーグルトを摂取した群と比較し、全体としてより良好に改善する傾向が認められました(図1)。

(2)摂取12週間後のFD主要4症状全ての除去率は、プラセボヨーグルトを摂取した群の17.3%と比較して、乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトを摂取した群では35.3%となり、統計的な有意差が認められました(図2)。
(3)図3に示したように、摂取前のFD症状が食後愁訴症候群(Postprandial Distress Syndrome、以下PDS)タイプであった人を層別解析したところ、乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトを摂取した群において、プラセボヨーグルトを摂取した群と比較し、PDS症状(食後のもたれ感・早期満腹感)の除去率が高く、統計的な有意差が認められました。一方、心窩部痛症候群(Epigastric Pain Syndrome、以下EPS)様のタイプであった人を層別解析したところ、群間比較において統計的な有意差は認められませんでした。

乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトによる 機能性ディスペプシア症状の軽減効果を確認/明治

※1:機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia)
2013年5月に新規に国民健康保険の診療病名として収載された胃の疾患です。胃の痛みや胃のもたれなど、胃のつらい症状が慢性的に続いているのにも関わらず、内視鏡検査などをしても、胃炎・胃潰瘍など症状の原因が見つからないのが特徴の病気です。
日本では、健康診断受診者の11〜17%、胃の症状があり医療機関を受診した人の45〜53%にFDの人がいると考えられています(「機能性消化管疾患診療ガイドライン2014−機能性ディスペプシア(FD)」(編集:日本消化器病学会)より)。
主要な症状は、(1)食後のもたれ感、(2)早期満腹感(食べ始めてすぐに満腹)、(3)心窩部痛(みぞおちの痛み)、(4)心窩部灼熱感(みぞおちが焼けるような感じ)です。
4つの症状のうち、食後のもたれ感、早期満腹感をPDS(食後愁訴症候群:Postprandial Distress Syndrome)、心窩部痛、心窩部灼熱感をEPS(心窩部痛症候群:Epigastric Pain Syndrome )と分類します。

※2:乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトのピロリ菌除菌治療成功率の改善効果
ピロリ菌保菌者229名を対象に、2群に分け1群は通常の3剤療法、もう1群は3剤療法を行う3週間前と治療中の1週間、合計4週間、乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトを摂取してもらいました。乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトを摂取した群において、非摂取群と比較し、除菌成功率が有意に高まりました。

乳酸菌OLL2716株入りヨーグルトによる 機能性ディスペプシア症状の軽減効果を確認/明治


【詳細は下記URLをご参照ください】
・株式会社 明治 2017年11月2日発表
・株式会社 明治 公式サイト

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