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前立腺がんの治療耐性を回避する戦略


[2015/01/20]
前立腺がんの治療耐性を回避する戦略

高濃度のテストステロンが前立腺がんの増殖を促進するというのが従来の通説だが、小規模の研究で、患者のテストステロン値を交互に高くしたり低くしたりするバイポーラ・アンドロゲン療法(bipolar androgen therapy)と呼ばれる治療により、標準のホルモン療法に対する前立腺腫瘍の応答性を高められる可能性が示唆された。

進行前立腺がんに対する一次治療は、テストステロン値を低下させることにより腫瘍の増殖を妨げるホルモン療法であるが、この治療の問題点は、がん細胞がテストステロンを吸収する能力を増し、いずれ治療が効かなくなることである。

今回の新たな戦略は、腫瘍を再度高いテストステロン値に反応させることによって治療耐性を逆転させるというものだ。この知見は、耐性を獲得したがんの新たな治療法につながる可能性があると、研究を率いた米ワシントン大学医学部(シアトル)准教授のMichael Schweizer氏は述べている。この報告は「Science Translational Medicine」に1月7日掲載された。

今回の研究では、ホルモン療法に耐性を示す男性16人にバイポーラ・アンドロゲン療法を実施。このうち7人にがんの寛解がみられた。4人は腫瘍が縮小し、1人は腫瘍が完全に消失したという。全体として、患者の50%にPSA(前立腺特異抗原、前立腺がんの活性を示す指標)の低下がみられ、50%にがんの縮小が認められたとSchweizer氏は述べている。

研究の第一著者であるジョンズ・ホプキンス大学(ボルチモア)前立腺がんプログラムのSamuel Denmeade氏は、テストステロン値を回復することにより、気分変動や性交不能などのホルモン療法の副作用を軽減できるという便益もあると指摘し、テストステロン値が上下しても忍容性は良好であるようだと付け加えている。この治療は治癒をもたらすものではないが、患者の気分がよくなり、標準のホルモン療法の効果を長引かせることができる点で有効だと同氏は述べている。

今回の被験者には疼痛などのがんの症状はみられず、平均4年間、標準のホルモン療法を受けていた。また、少なくとも1年はホルモン療法の副作用(勃起不全)がみられた。バイポーラ・アンドロゲン療法は前立腺がんの治療を全く受けたことのない患者には適さず、長期的な影響についても未だわかっていないとDenmeade氏はいう。

ある専門家は、テストステロン値の変動によりがんが増殖して死期が早まる可能性を指摘し、いずれにせよ継続中の試験の結果を持つ必要があると述べている。(HealthDay News 1月7日)

http://consumer.healthday.com/cancer-information-5/prostate-cancer-news-106/strategy-might-thwart-resistance-to-a-common-prostate-cancer-treatment-695278.html
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