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脳損傷により脳卒中リスクが増大


[2013/07/09]

脳損傷により脳卒中リスクが増大
外傷性脳損傷(TBI)を受けた患者は脳卒中のリスクが高いことが、新たな大規模研究で示された。絶対的なリスクは低いものの、TBIは高血圧と同程度のリスクファクター(危険因子)となる可能性があると、研究著者の米ミシガン大学医学部のJames Burke氏は述べている。

脳卒中のリスクは高齢者で高いとされているが、約20%は65歳未満で発生しているという。若年で脳卒中が生じる理由は十分に解明されていないが、その影響は深刻なものになることがある。米Eddy Scurlock脳卒中センター(ヒューストン)のJohn Volpi氏は、軽いバイク事故に遭った45歳の患者の例を挙げている。この患者は、事故後は問題なくみえたが、数日後に脳卒中を起こし、歩行や会話の回復が遅く、仕事(特に、眼科医という仕事であったため)に復帰するまでに長い時間を要したという。

脳卒中の予防は過去20年間に進歩してきているが、急性脳卒中治療における唯一の大きな進歩は、プラスミノーゲン活性化因子(tPA)と呼ばれる強力な血栓溶解薬だ。「(脳卒中予防の)次の躍進となり得るのは、特に若い患者の新たなリスクファクターを見つけることである」と、Burke氏は述べている。TBIが脳卒中リスクを増大させる機序は不明だが、TBI患者は「頭痛やてんかん発作への恐怖が多く、食生活の変化、あるいは脳の“再配線”が生じている可能性があり、TBIによるストレスの影響やアテローム性プラークの活性化が生じる可能性もある」と、同氏は付け加えている。

「Neurology」オンライン版に6月26日掲載された今回の研究では、2005年〜2009年に米カリフォルニア州で救急外来(ER)を受診または退院した成人のデータベースを用い、TBI 患者40万人強、外傷を負ったが脳損傷のない患者70万人強について検討した。被験者の平均年齢は約50歳だった。負傷から約28カ月後、1万1,000人(1.1%)強が虚血性脳卒中を発症したが、脳損傷のない患者での発症率は0.9%だった。差は少なくみえるが、この年齢層の脳卒中リスクは極めて低いため、この差は有意なものであるとBurke氏は説明している。脳卒中リスクに影響を及ぼす他の因子を考慮しても、TBI患者は脳損傷のない外傷患者に比べてリスクが30%高いことか判明した。

Volpi氏は、外傷と脳卒中の関係はいまだ不明確であると指摘する。最も可能性の高い説明としては、「外傷によるわずかな裂け目が原因で血管の内側がはがれると、二つの層の間に血液が入り込み、血流を止めたり遅らせたりして閉塞に至ると考えられる」という。スポーツによる負傷のリスクのある人は、医師、トレーナー、コーチに、予想される頭部の損傷とその予防法を尋ねるよう、同氏は助言している。研究著者のBurke氏は、65歳未満の脳卒中についてはいまだ不明の点が多いが、今回の研究は次に何を探求すべきかについての情報を与えてくれるものだと述べている。(Healthday News 6月26日)

http://consumer.healthday.com/cognitive-and-neurological-health-information-26/brain-health-news-80/brain-injury-may-raise-stroke-risk-677717.html
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