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4種類の製剤が高齢者入院の主な原因に


[2011/12/06]
4種類の製剤が高齢者入院の主な原因に

米国では年間推定10万人の高齢者が薬剤有害反応のために入院し、緊急入院の原因のほとんどが4つの一般的な製剤によることが、新しい研究で示された。この4製剤(糖尿病薬2製剤と抗凝固薬・抗血小板薬2製剤)が薬剤関連の緊急入院の3分の2を占め、これまでに“高リスク”と指定された薬剤は入院原因のわずか1.2%しかに関わっていなかったという。

米国疾病管理予防センター(CDC)薬剤安全性プログラム責任者のDaniel Budnitz博士らは、全米の代表的データベースを用いて2007〜2009年に65歳以上の高齢者に発生した薬剤有害事象(イベント)5,000例以上を特定し、それを用いて全人口での推定値を求めた。その結果、入院のほぼ半数(48%)を80歳以上の高齢者が占め、そのほぼ3分の2(66%)が意図的でない過剰服薬によるものであった。単独、併用にかかわらず最も多く列挙された4製剤は次のとおり:

・抗凝固薬ワルファリン(商品名:ワーファリンほか):血栓治療に用いられ、緊急入院の33%に関与。
・インスリン製剤:糖尿病患者の血糖コントロールに用いられ、14%に関与。
・アスピリンおよびクロピドグレル(商品名:プラビックス)などの抗血小板薬:血栓予防に用いられ、13%に関与。
・経口血糖降下薬:11%に関与。

抗血小板薬または抗凝血固薬の主な問題は出血であり、インスリンやその他の糖尿病薬では症例の約3分の2が錯乱や意識喪失、痙攣など精神状態の変化が関与していた。65歳以上の米国高齢者の40%は5〜9種類、18%は10種類以上の薬剤を服用していた。

Budnitz博士は「高齢患者が使用可能な数千種類の薬剤のうち、抗凝固薬・抗血小板薬と糖尿病薬という小さなグループが、米国人高齢者の高率の薬剤有害事象による緊急入院を引き起こしている。医師および患者にとって厄介(難問)なのは薬物が必要なことである。多剤服用により安全性の問題が生じるが、問題となるケースの82%は、治療を行う医師による単剤の過剰使用によるものである」という。

別の専門家は「重篤な薬剤有害反応は特に80歳以上の高齢者に多いが、65歳以上でもリスクは大きい。リスク低減のため、医師と患者は本当に薬剤が必要かどうか話し合う必要がある」と述べている。研究結果は、米医学誌「New England Journal of Medicine」11月24日号に掲載された。(HealthDay News 11月23日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=659230
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