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心筋梗塞に対する幹細胞療法は有望


[2011/11/21]
心筋梗塞に対する幹細胞療法は有望

幹細胞を用いて心筋梗塞(心臓発作)で損傷した心筋をよみがえらせる取り組みに弾みをつける3件の研究が、米オーランドで開催された米国心臓協会(AHA)年次集会で発表された。

医師らは近年、心筋梗塞により損傷した心臓組織(心筋)の修復に骨髄幹細胞を使用している。同集会で発表された2件の新しい研究は、この治療法が生命を救う可能性の高い“好機(window
of opportunity)”の提供に有用である可能性を示している。

1件目の研究は、ドイツ、フランクフルト大学病院のDavid
Leistner博士らによるもので、62例を対象とした。研究の結果、心筋梗塞発症後2、3日以内に骨髄幹細胞を注入した患者では死亡や心筋梗塞の再発、閉塞動脈の血管形成術の必要性が少なく、そのベネフィット(便益)は5年後まで持続した。米マイアミ大学ミラー医学部学際的幹細胞研究所所長のJoshua
M. Hare博士は、「最も重要なことは、心臓機能の改善というのではなく、死亡減少の有無であり、この研究では減少の可能性を示している」と述べている。

一方、米メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)のRobert
Simari博士らによる別の研究では、心筋梗塞発症から骨髄幹細胞注入までの期間が10〜20日というのは長すぎることが示された。同氏らは、血管形成術やステント留置術を受けた患者87例に対し、発症後約2〜3週間に心筋に幹細胞を注入したが、6カ月後に心機能の改善は認められなかった。

米国医師会誌「JAMA」オンライン版にも11月14日掲載された同研究の付随論説著者でもあるHare氏は、「このような非常に新しい治療法の場合、否定的なデータは肯定的なデータと同様に有用となりうる。つまり、心筋への幹細胞注入は発症後約2〜3週間では遅すぎるということである」という。Simari氏も、「我々は骨髄幹細胞の使用に関するフレームワーク(枠組み)を作ろうとしている」と述べている。

3番目の虚血性心筋症患者を対象とした幹細胞注入(SCIPIO)研究では、米ルイビル大学(ケンタッキー州)のRoberto
Bolli博士らが患者自身の心筋幹細胞の使用を検討した。この方法がヒトで検討されたのは今回が初めて。英医学誌「Lancet(ランセット)」にも掲載されたこの第1相(前期)試験では、バイパス手術を受けた患者の心筋非損傷部位から細胞を採取し、精製して、4カ月後に患者の心筋に再度注入したところ、心不全患者16例で心機能が回復し、心筋の瘢痕も治癒しつつあるという。(HealthDay
News 11月14日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=658916
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