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高齢者では歩行速度の遅さが手術リスクと関係


[2011/11/09]
高齢者では歩行速度の遅さが手術リスクと関係

同年代の人よりも歩行速度が遅い高齢者は、外科手術後の合併症や障害のリスクが高い可能性が新しい研究で示され、米サンフランシスコで開催された米国外科学会(ACS)年次臨床会議で発表された。外科医は手術のリスクを調べる際に、若年患者と異なる方法で高齢者を評価し、歩行速度を考慮すべきであるという。

米コロラド大学(デンバー)外科准教授のThomas Robinson氏は、「このアプローチは外科手術を受ける患者のより個別化した決定方法につながる。我々は暦年齢ではなく生理的年齢に着目した検査を考えている」と述べている。同氏らによれば、虚弱は歩行速度が遅いことで判明し、その場合、手術のストレスが重篤な合併症の原因となりうるが、簡単な術前検査で歩行速度を評価すれば避けられるという。

今回の研究は、厳密に選択された少数の患者を用いて効果を示す“概念実証(proof of concept)”研究。同氏らは、心臓または大腸(結腸直腸)の手術を受けた65歳以上の患者195例を追跡した。術前に短時間の歩行検査を実施し、速い(10秒以下)、中等度(11〜14秒)、遅い(15秒以上)群に分類した。

研究の結果、心臓手術を受けた遅い群では73%、速い群では17%が介護施設に送られた。また、遅い群の入院期間は速い群に比べて平均2日間長く、1つ以上の術後の合併症は速い群では13%のみ、遅い群では37%にみられた。大腸手術では遅い群の60%近く、速い群では5%が術後の治療を要した。遅い群の入院期間は速い群よりも8日長く、1つ以上の術後の合併症は速い群で20%のみ、遅い群で56%にみられた。

著者の1人は、今回の研究でこの歩行能力(TUG)検査が合併症と死亡率の非常に鋭い予測因子であることが示されたという。今回の研究は学会発表であるため、データおよび結論はピアレビューした医学誌で発表されるまでは予備的であるとみなす必要がある。(HealthDay News 10月27日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=658003
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