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臍(へそ)内に潜む細菌に対する新たな視点


[2011/08/17]
臍(へそ)内に潜む細菌に対する新たな視点

細菌は悪者としてのみとらえられがちだが、臍(へそ)に潜む細菌は身体の他の微生物と非常にうまく共存していることが、科学者らによって明らかにされつつある。その予備的な研究結果が、米テキサス州オースチンで開かれた米国生態学会(ESA)年次集会で発表された。

米ノースカロライナ州立大学(ローリー)の研究者らは、すべての皮膚細菌が疾患を引き起こすという概念を覆すため、全米のボランティア391人の臍をスワブし、各検体のDNAシークエンス(塩基配列決定)を行って、臍内細菌培養データベース(www.wildlifeofyourbody.org)に匿名で培養写真を掲載した。

研究の結果、家族メンバー間での臍内細菌は類似しており、誰にでも多岐にわたる微生物が存在していることが判明した。このデータベースは、全米で最も注目を集めた市民科学プロジェクト(citizen-science projects)となり、ウェブサイトへの訪問者は3カ月で約5万5,000人に上り、プロジェクトの目的を知らせることで試料採取イベントへのボランティア参加率が17%から80%に跳ね上がったという。

同研究者らは、臍が排泄や石鹸、紫外線曝露から保護されており、被験者に研究に対する期待を抱かせると思われたことから、臍内の細菌を採取することにした。同氏らは、被験者の性別、民族、年齢、衛生習慣を記録した。試料の80%以上が、細胞培養皿で生存可能であった。

米ノース・ショア大学病院(ニューヨーク州)感染症専門医のBruce Hirsch博士は、「全体的な概念には説得力がある。細菌は健康における正常な一部であり、人体にはヒト細胞よりも多くの細菌細胞が存在する。今回の研究は進行中でピアレビューを受けていない。詳細な結果は述べられておらず、多くの結論が出ているわけではないが、ほとんどの細菌は善玉(good)であり、その存在自体がより多くの危険な細胞を追い払う」と述べている。

米ニューヨーク大学ランゴンLangoneメディカルセンターのPhilip M. Tierno Jr.氏は、「臍内の細菌数と種類は、臍の深さ故にリント(繊維)やその他の“細胞残屑(cellular debris)”が蓄積するため、身体の他の部分でみられる細菌の標本とはならない。自分の体細胞は10%に過ぎないという事実は、微生物がいかに重要かということを示している。体細胞のほうが大きいが、90%は細菌か微生物細胞である」と述べている。(HealthDay News 8月5日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=655573
Copyright (c) 2011 HealthDay. All rights reserved.

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