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転倒はアルツハイマー病の初期段階の警告信号


[2011/08/04]
転倒はアルツハイマー病の初期段階の警告信号

アルツハイマー病の徴候のない高齢者に比べて、脳に同疾患の初期徴候がみられる高齢者が転倒する可能性は2倍であることが、新しい研究で明らかになり、パリで開催されたアルツハイマー病協会(AA)国際会議(AAIC)で発表された。

米ワシントン大学(セントルイス)作業療法・神経学助教授のSusan Stark氏らは、記憶および加齢に関する研究に参加した高齢者125人の脳スキャンを検討。また、8カ月間に転倒した回数を記録するよう被験者に依頼した。研究の結果、スキャンでアルツハイマー病の初期徴候が認められた被験者では、転倒リスクの増大が認められた。同氏らは、転倒がアルツハイマー病に対する評価の必要性の指標となる可能性を示唆している。

被験者125人中48人に1回以上の転倒がみられた。被験者に対する脳スキャンで、アルツハイマー病の特徴である異常蛋白(たんぱく)への高濃度の造影剤結合が認められ、スキャンでの高濃度増加単位(ユニット)あたり転倒リスクは2.7倍増大していた。アルツハイマー病は平衡障害や歩行障害、また視覚や空間認識障害にも関係しており、患者では転倒リスクが高まる。今回の知見から、記憶喪失や思考障害などより明確な他の徴候に先立ってこれらの徴候が出現することが考えられるという。

Stark氏は「我々の知る限り、これは発症前のアルツハイマー病診断に関係する転倒リスクの増大を明らかにした初めての研究である。今回の知見は、ごく初期の症状のあるアルツハイマー病または軽度認知障害(MCI)の患者の可動性障害に関する以前の研究と一致しており、疾患プロセスのごく初期に転倒率が上昇する可能性を示唆している」と述べている。

同氏らは、アルツハイマー病の早期検出および介入の改善にはさらなる研究が必要であるとし、転倒リスク低減による経済的影響も指摘している。今回の研究は、学会発表であるため、ピアレビューを受けて医学誌に発表されるまで、データや結論は予備的なものとみなすべきである。(HealthDay News 7月17日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=654899
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