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CTスキャンによる肺癌(がん)スクリーニングの対象者は?


[2011/07/12]
CTスキャンによる肺癌(がん)スクリーニングの対象者は?

低線量CTスキャンを受けたヘビースモーカーの肺癌(がん)死亡率は、胸部X線検査を受けた場合に比べて20%低いことが、米国立癌研究所(NCI)の大規模研究「全米肺検診試験(NLST)」で示され、その結果が医学誌「New England Journal of Medicine」オンライン版に6月29日に掲載された(印刷版は6月30日掲載)。

NLSTは、55〜74歳の現、元ヘビースモーカー(30“箱年(pack years)”つまり平均1日1箱を30年以上、または1日2箱を15年以上喫煙)5万3,000人を対象に、低線量“ヘリカル(らせん)CT”スキャンまたは胸部X線検査を年1回、3年間実施する群に無作為に割り付けて検討した結果、CTスキャン群の死亡率はX線検査群よりも20%低かったというもの。初期成績は、昨年(2010年)11月に医学誌「Radiology(放射線医学)」に掲載されたが、今回は同試験の全分析結果が公表された。

専門家らは、今回の試験結果を「公衆衛生学の歴史において極めて重要なものとして位置づけされる。NLSTは肺癌スクリーニング研究において、歴史的にも最高にデザインされ、施行されたものである」とする一方で、「今回得られた知見は、回答と同じ数の課題を浮き上がらせるものである」としている。

米ダートマスDartmouth医科大学(ニューハンプシャー州)のHarold Sox博士は「肺癌スクリーニングは肺癌死亡率を減少させることから、非常に重要である。同時に、得られた結果をもとに今後何をすべきか、これらの結果を社会的投資にいかに最大限活用するかといった次なる課題に直面することになる」としている。

共同研究者であるNCI癌予防部のChristine D. Berg博士は、「スキャンによる放射線リスクも考慮する必要がある。放射線の影響を受けやすく、癌が発症しうる期間の長い若年者では特に懸念される」と述べている。また、“偽陽性(false-positive)”に対する不安も懸念され、3年間でCTスキャン群の約24%、X線検査群の7%が陽性を示し、これらの患者の約81%がフォローアップの画像検査、2.2%は肺組織生検、3.3%は気管支鏡検査を要した。その結果、最初に陽性であったCTスキャン群の96.4%、X線検査群の94.5%は“偽陽性”であることが判明した。CTスキャン群の3.6%、X線検査群の5.5%が癌であり、異常の多くはリンパ節または過去の感染の瘢痕であった。

米国癌協会(ACS)のOtis Brawley博士は、「低線量CT検査では肺に関連しないその他の異常も特定でき、その陽性率も高い。そのため、異常所見の扱いと、偽陽性の所見のある患者の損傷を避けることが今後の大きな課題である。だが、何よりも喫煙している場合はそれをやめることが、発症を避けるのに有用である」と述べている。(HealthDay News 6月30日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=654445
Copyright (c) 2011 HealthDay. All rights reserved.

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