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バイオマーカーと疾患の関連性を過大評価した研究が多い


[2011/06/14]
バイオマーカーと疾患の関連性を過大評価した研究が多い

遺伝子や蛋白(たんぱく)、およびいわゆる“バイオマーカー”と特定の疾患を結び付ける多くの研究で、その関連性が非常に過大評価されていることが新しい研究で示された。

米スタンフォード大学予防研究センター(カリフォルニア州)のJohn Ioannidis博士らは、著名な生物医学誌10誌に1991〜2006年に掲載された研究において、400回以上引用された研究35件を分析。対象となった研究は、BRCA1遺伝子変異と大腸癌(がん)、C反応性蛋白(CRP)の血中濃度と心血管疾患、ホモシステイン値と血管疾患を関連付けるもの。アルツハイマー病や白血病、腎疾患などの疾患における最近のバイオマーカーのエビデンス(科学的根拠)も報告している。

研究の結果、より大規模な追跡調査研究において、疾患と有意に関係していたバイオマーカーは半数に満たず、疾患の相対リスクを35%以上増大させたのは対象となった関連性の20%に過ぎなかった。また、より大規模な研究、またはいくつかの独立した研究の結果をまとめた研究(メタ分析)のほうが小規模研究よりも正確である可能性が高く、35件中29件(83%)は、対応するメタ分析におけるバイオマーカーの効果のほうが小さいことが判明した。

メタ分析ではいくつかを除きすべての関連性が統計学的にわずかに有意であったが、“予測力(predictive value)のない”ものもあったという。同氏らは「価値が疑わしい、または過大評価されているバイオマーカーを医師が使用し続ければ、便益は限られ医療費は大幅に増大する」と警告している。

Ioannidis氏は「研究者らに対する重要なメッセージは、研究結果がいかにすばらしいものでも1つの研究結果に左右されてはならないということだと思われる。関連性が弱いか存在しないのは、不正や試験デザインの不備によるものではない。小規模研究の結果が大規模研究で確認されない理由の一つは、統計学的確率と関連している」と述べている。同氏らは、科学者間の競争や公衆の期待が研究の重要性をさらに誇張させる可能性があることも指摘している。

米レノックスヒル病院(ニューヨーク)のStephanie Bernik博士は、「1つの研究で有効性が示唆されたとしても、すべてにおいて有効とは仮定できない」と述べている。別の専門家は「初めての知見やより劇的な知見に注目する人は多く、期待も高まるが、あらゆるデータを分析する必要がある」と述べている。研究結果は、米国医師会誌「JAMA」6月1日号に掲載された。(HealthDay News 5月31日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=653420
Copyright (c) 2011 HealthDay. All rights reserved.

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