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卵巣癌(がん)のスクリーニング検査で生存率は改善しない


[2011/06/02]
卵巣癌(がん)のスクリーニング検査で生存率は改善しない

卵巣癌(がん)のスクリーニングに使用できる検査は、血液検査と経膣超音波検査(TVA)の2種類のみであるが、これらの検査によっても同疾患による死亡リスクを低減しないことが、新しい研究で示された。この知見は、6月に米シカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次集会で発表される予定。

今回の研究は、これらのスクリーニング検査の偽陽性(false-positive)率が高く、その後生検を行い合併症が生じることから有害である可能性も示唆している。現在、他の問題のない健常女性において卵巣癌を検出する優れたスクリーニング法はなく、これは治療困難になる後期段階で診断される女性が多いことを意味する。

研究者らは長年、TVAを実施し、血液検査によってCA-125と呼ばれるマーカーを調べてきた。米ユタ大学(ソルトレークシティ)のSaundra Buy氏らはその有効性を調べるため、55〜74歳の女性ほぼ8万人を、CA-125検査を年1回、6年間、TVAを年1回、4年間行う群と、“通常ケア”を行う群のいずれかに無作為に割り付けた。

最長13年間の追跡調査後、2群の卵巣癌診断または死亡率に差がないことが判明した。スクリーニング群では212例、通常ケア群では176例に卵巣癌が認められ、それぞれ118例、100例が死亡した。また、偽陽性はほぼ3,300例に認められ、このうちほぼ1,100例に外科的生検を実施し、163例に何らかの重篤な合併症が認められた。

米テキサス大学MDアンダーソン癌センター(ヒューストン)婦人科腫瘍学教授のKaren Lu氏は「卵巣癌のその他のスクリーニング法については、CA-125レベル(濃度)の経時的な変化が悪性腫瘍を検出するかどうかといった研究が進行中であるが、当面、どの卵巣癌のスクリーニング法が成功するかという結論は出ず、標準的な治療法は変わらない」と述べている。(HealthDay News 5月18日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=653098
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