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ロボット手術は病院のウェブサイトで売り込み過ぎ


[2011/05/31]
ロボット手術は病院のウェブサイトで売り込み過ぎ

多くの病院が自身のウェブサイトでロボット手術のベネフィット(便益)を宣伝しているが、その主張を裏付ける確実なエビデンス(科学的根拠)はないことが、米ジョンズ・ホプキンス大学(ボルチモア)の研究者らによって報告された。実際、今回の研究では、10施設中4施設は「ロボット手術が従来の手術よりも優れている」という製造業者の主張を使用しているに過ぎなかった。

同大学外科准教授のMarty Makary博士らは、消費者は確かな信頼できる情報として病院のウェブサイトに左右されるため、この知見は特に問題になるという。同氏らは200床以上の病院400施設のウェブサイトを対象に、ロボット手術が使用可能かどうか、さらに2010年6月時点で掲載されている情報について検討。製造業者から直接得た写真と文章を使用している施設数と、ロボット手術の有効性に関する主張を調べた。

研究の結果、41%のウェブサイトはロボット手術が使用可能であることと、その効果を詳述していた。また、これらのサイトの37%がホームページに情報を掲載し、66%は他のページにリンクしていた。サイトの73%が製造業者から得た情報をそのまま掲載し、33%は製造業者のサイトへ直接リンクしていた。

89%の施設はロボット手術が従来の手術よりも優れているとし、痛みが少ない(85%)、回復までの期間が短い(86%)、瘢痕が少ない(80%)、失血量が少ない(78%)ことを主張していた。麻酔時間が長いことや、ロボットアームを設置するために2つ目の切開が必要であるといったロボット手術に関連するリスクを説明しているサイトはなかった。研究結果は、医学誌「Journal for Healthcare Quality(医療の質)」オンライン版に5月17日掲載された。

Makary氏は「ロボット手術の宣伝は病院にとって非常によい戦略である。ロボット手術を行えば、患者はその病院で最先端の治療を行っていると思う可能性がある」と述べ、資料を製造業者が提供していることに言及していない施設が多かったこと、32%の施設がロボット手術により癌(がん)の転帰が改善するとしていたが、研究では従来手術を受けた患者と同程度の合併症が認められること、従来手術と比較する無作為化試験は行われていないことを指摘している。

最も広く使用されているロボット支援手術システムのダ・ヴィンチを製造している米Intuitive Surgical社(カリフォルニア州)のChris Simmonds氏は、同社が病院のウェブサイトに既成の販売材料を提供していることを認めつつも、「ロボット手術のベネフィットのエビデンスは十分な裏付けがある」という。別の専門家は「患者はよく検討して正しい情報を確認しなければならないが、ロボット手術成功の鍵は他の手術と同じく医師のスキル(技術)と経験である」と述べている。(HealthDay News 5月20日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=653137
Copyright (c) 2011 HealthDay. All rights reserved.

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