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1つのスポーツに特化する小児は損傷頻度が高い


[2011/05/09]
1つのスポーツに特化する小児は損傷頻度が高い

他のスポーツを除外して1つのスポーツのみに集中して活動している小児では、損傷(injury)の頻度が高いことが新しい研究で示唆され、米ソルトレイクシティで開催された米国スポーツ医学会(AMSSM)年次集会で報告された。1つの運動競技に専念する小児が損傷する可能性は、複数のスポーツを行っている小児のほぼ2倍であったという。

米ロヨラLoyola大学シカゴストリッチChicago Stritch医学校のNeeru Jayanthi博士らは、ジュニア・テニスプレーヤー519人を対象とした以前の研究で、テニスのみを行う被験者は損傷する可能性が高いことを報告している。今回は、さまざまなスポーツをする平均年齢13歳の若齢アスリート154人について検討。被験者85人はスポーツ損傷治療のためクリニックを受診し、69人は単にスポーツ理学療法を受けた。

同氏らは、1つのスポーツの訓練を行う割合(75%を特化しているとみなした)、1つのスポーツに集中するために他のスポーツをやめたかどうか、1つのスポーツで年間8カか月の訓練を受けたか、あるいは6カか月以上過ごしたか−などの要因スコアをもとに、各アスリートの特化度をランク付けした。

研究の結果、損傷したアスリートでは60.4%に特化がみられたが、理学療法を受けたアスリートでは31.3%のみであった。損傷群は週平均11時間以上団体スポーツを行い、非損傷群では9時間未満であった。テニスや体操、ダンスなどより専門性の高いスポーツはより重度の過剰使用(overuse)損傷と関係していた。

Jayanthi氏は「この知見が予備的なものである」と強調しつつも、「スポーツの特化とともに訓練の強度にかなり大きな差が認められた。損傷する第1の理由は、同じ筋肉群の反復使用と脊椎など成長部分へのストレスである。第2は曝露リスクである。1つのスポーツが非常に得意になれば上手になり、強度が高まる。小児の身体で成人のようなスポーツ技術が発達するが、成長過程の身体はおそらくこれに耐えられない」と述べ、厳しい訓練が成長期の若齢アスリートの身体に及ぼす影響をさらに詳細に検討する予定である。

別の専門家は、「5年前の研究で、特に一つのスポーツに特化していない小児のほうが体調の良いことが報告されている。これらの小児はクロストレーニングを行っているため、その身体は他の動作にも対応可能な準備ができている。高校生未満の若齢小児の身体はまだ成長途上であるため、特に脆(ぜい)弱な傾向がある。保護者は子どもには複数のスポーツをさせ、身体がより成熟する高校生になって特化させるほうが安全である」と述べている。医学会で発表された研究は予備的とみなす必要がある。(HealthDay News 5月2日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=652451
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