健康美容NEWSモバイル
海外ニュース

診断ガイドライン改訂によりアルツハイマー病患者数が2倍に


[2011/05/02]
診断ガイドライン改訂によりアルツハイマー病患者数が2倍に

アルツハイマー病の診断ガイドラインが、アルツハイマー病協会(AA)と米国立加齢研究所(NIA)によって27年ぶりに改訂されたことにより、米国人における症例(患者)数が2倍になる可能性が示された。ただし、この改訂によって実際の診療内容が変わる可能性は低いという。

アルツハイマー病協会誌「Alzheimer's & Dementia(アルツハイマー病と認知症)」3月号に4本の論文に分けて発表されたこのガイドラインは、1984年以降使用されていたこれまでの勧告と2つの重要な点で異なる。

その一つは、アルツハイマー病を連続性(continuum)疾患としてとらえ、明らかな症状のあるアルツハイマー型認知症、軽度の症状を伴う軽度認知障害(MCI)、症状はないが識別可能な脳の変化が既に生じつつある“症状発現前(preclinical)”ステージ−という3つの段階を認めていること。もう一つは、血中や髄液中の特定蛋白(たんぱく)質レベルなどいわゆる“バイオマーカー”の使用を組み入れている点である。バイオマーカーは疾患の診断や進行を評価するためのものであるが、ほとんどが研究目的での使用に限られていた。

認知障害や機能障害を伴うアルツハイマー型認知症は、新しいガイドラインでは記憶障害だけでなく視覚障害、空間認知障害、判断力低下を特徴とするとされている。MCIは初期段階の認知症で、症状は主に記憶障害がみられ、脳内にアミロイド斑や神経損傷があることを示すバイオマーカーの標準化に向けた研究が進められている。高齢のMCI患者はそうでない高齢者に比べて認知症に進行する割合が高いが、進行を避けられないわけではない。症状発現前ステージというカテゴリーは、主にアミロイド斑の蓄積や神経細胞の損傷を示す血中および脳脊髄中のバイオマーカーを調べる研究目的に限定して作成された。

著者の1人である米ジョンズ・ホプキンス大学医学部(ボルチモア)神経学・神経科学教授のGuy M. McKhann博士は、「新しいガイドラインではアルツハイマー型認知症と、脳卒中などによる血管性認知症との区別がより明確である。診断は依然として医師が行うが、バイオマーカーは診断の確実性を高めるために必要と思われる」と述べている。別の著者は「MCIは新たな診断カテゴリーであり、患者が新しい連続性疾患としてのアルツハイマー病に含まれると考えれば、患者数が倍増する可能性がある」と述べている。

別の専門家は、「コンセプト(概念)の要点は、アルツハイマー病を臨床的症状以上に脳の根本的な変化に基づいて定義していることである」という。AAのWilliam Thies氏は「新しい基準は我々の同疾患に関する研究能力の幅を広げ、最終的に同疾患の蔓延を避けるために必要な治療法の発見につながる」と述べている。(HealthDay News 4月19日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=652044
Copyright (c) 2011 HealthDay. All rights reserved.

つぶやく
関連ニュース
セ高血圧が認知症リスクを上昇させる可能性
セ献血でアルツハイマー病、パーキンソン病は伝染しない
セ認知症予防が今後のトレンド〜ブレンドアロマをPB商品として供給〜/アルファーポイント
関連ワードで検索
アルツハイマー病認知症診断ガイドライン連続性疾患軽度認知障害バイオマーカーアミロイド斑神経細胞損傷
ソ今週のアクセスランキング
1.お茶の香りの貯蔵メカニズムを解明/サントリー食品インターナショナル
2.つっぱらないのが嬉しい酵素洗顔料、『肌極 はだきわみ』発売/コーセー
3.ヘアを蘇らせる”炭酸トリートメント”機器を美容室向けに新発売
4.目もとと頬を輝きで彩るアイカラー、チークカラー新発売
5.三重県産の本真珠を溶かし込んだ美容酢
<jュース検索
新着 | 健康美容 | 海外ニュース | プレスリリース | 行政ニュース
 

健康美容NEWSモバイルTOP

【健康美容EXPO PC版】

お問合せ
Copyright(c)2007-2015 All Rights Reserved.
健康美容EXPO