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二日酔いの外科医はミスが多い


[2011/04/27]
二日酔いの外科医はミスが多い

手術前夜に過剰飲酒した外科医は、翌日の午後4時ごろになってもミスを犯す可能性が高く、ミスの発生率はランチタイムのころが最も高いことが、アイルランドの研究で示された。航空機のパイロットには搭乗前の飲酒規制ルールが適用されるが、外科医には施術にあたっての規制は存在しない。

アイルランド、ユニバーシティ・カレッジ・コーク校医学部ヒューマンファクター(人間工学)教授のTony Gallagher氏らは、外科医に非常に高度な認知力と知覚力を要求する低侵襲の腹腔鏡手術に着目し、2つの研究を実施した。1つ目の研究では、腹腔鏡スキル初心者である科学専攻大学生16人を対象に、模擬手術の前夜に禁酒、あるいは酔った状態になるまで飲酒させた。2つ目の研究では、専門医8人に飲みたいだけ飲むことを許可した。

飲酒指示の有無にかかわらず、被験者をディナーに集め、同席した1人以上の研究者が酩酊度を調べた。専門医は全員、ベースライン(基準度)を調べるためディナー前日に、バーチャルリアリティを利用した低侵襲手術トレーニングシステム(MIST-VR)を用いて模擬手術を実施した。ディナー翌日の午前9時、午後1時、4時に、両群ともに同システムを用いて模擬手術を実施した。

研究の結果、学生の飲酒群と禁酒群の指定時刻でのスコアに有意差はなかったが、飲酒者のほうがミスは多かった。専門医でも飲酒に関係する同様の問題がみられたが、差は午後1時にピークに達し、午後4時までには横ばい状態になった。ミスは1日中みられたが、午後1時時点で統計学的に有意であった。また、過剰飲酒の翌朝はベースラインよりも手技の速度が速かったが、研究者らによればこれは「抑制の喪失」によるものという。禁酒した対照群の学生ではディナー前後のミスの発生率に差がみられなかった。

Gallagher氏は「外科医やその他の医療従事者は手術前夜に過剰飲酒してはならないことは明白である。過剰の定義は、外科医団体が定義する必要のある問題である」と述べている。研究結果は、医学誌「Archives of Surgery(外科学)」4月号に掲載された。(HealthDay News 4月18日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=652032
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