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体外でドナー肺の生存状態を維持する新しい技術を開発


[2011/04/26]
体外でドナー肺の生存状態を維持する新しい技術を開発

移植外科医がドナー肺を体外で生存した状態に保ち、治癒の時間を与え、移植前に肺の健康状態をより詳細に評価できることが、新しい研究によって示された。

現在、ドナー肺の80%以上は脳死や治療に伴う合併症による肺損傷のため移植に適さず、また多臓器ドナーの肺で使用できるものは15%に満たない。正常体温ex vivo肺灌流と呼ばれる新しい技術では、ドナーから肺を摘出後、保護用のガラスドームケースに入れ、肺が呼吸を持続できるよう人工呼吸器に接続し、肺内の循環血液を模した灌流液を流す。

カナダ、トロント総合病院のShaf Keshavjee博士らが、バイオテクノロジー会社のビロトライフVitrolife社の資金提供を受けて実施した今回の研究では、136個の肺移植が行われた。このうち23個は、正常な移植を行うには高リスクとみなされたことからex vivo肺灌流を行い、さらに抗生物質や抗炎症薬も用いた。4時間後、20個が移植に適するとみなされ、残り3個は移植に十分な機能を有していなかった。

研究の結果、拒絶につながる原発性移植片機能不全(primary graft dysfunction)はex vivo灌流群では15%のみ、従来法を用いた対照群では30%にみられた。ex vivo灌流群で有害事象のリスク増大はみられなかった。移植後30日以内にex vivo灌流群では20例中2例が死亡したが、死因は移植には直接関係していなかった。対照群の死亡は116例中6例であった。1年後の生存率はそれぞれ80%、83.6%であった。

Keshavjee氏は「ex vivo肺灌流の肺を用いた患者の結果のほうが良好であるというデータが得られた。生体内にあるときと同じ状態に維持することで、肺に回復の機会を与えられる。その他の大きなベネフィット(便益)は、肺は基本的に生存しているため、外科医が移植前に肺の健康状態と機能を評価できることである。この技術により利用可能なドナー肺の数は3倍もしくは4倍になると思われる」と述べている。

米マウントサイナイ・メディカルセンター(ニューヨーク)のMichael Goldstein博士は「ドナー肺は通常、あまり遠方へ移動させることができないが、長時間生存した状態を維持できるならば、地理的な制約がなくなる」とコメント。別の専門家は「この技術により時間的な余裕ができ、外科医はドナー肺とレシピエントのマッチングを改善し、拒絶リスクを低減できる可能性がある」と述べている。研究結果は、米医学誌「New England Journal of Medicine」4月14日号に掲載された。(HealthDay News 4月13日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=651910
Copyright (c) 2011 HealthDay. All rights reserved.

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