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プロバイオティクスを用いた尿路感染症の新しい治療法


[2011/04/25]
プロバイオティクスを用いた尿路感染症の新しい治療法

慢性尿路感染症は多くの女性にみられるが、プロバイオティクス(健康に有益な生きた微生物)を用いた新しい治療法によって、症状緩和が一定度持続可能であることが予備的研究で示された。

尿路感染症は再発性が高く、全女性の2〜3%に認められる。再発したケースでは膣内常在菌が変化し、健康な膣内で優勢なLactobacillus crispatus(ラクトバチルス・クリスパータス)が減少している傾向がある。L. crispatusが存在しない状態では有害な細菌の増殖が可能となるため、この枯渇は痛みを伴う尿路感染症の危険因子であることが指摘されており、細菌の補充の有用性が示唆されている。これがプロバイオティクスを用いる理論的根拠であるという。

今回の第2相試験で、米マイアミ大学ミラー医学部臨床医学教授のThomas M. Hooton博士らは、抗生物質によって再発性尿路感染症が認められた女性100例を対象に、L. crispatus膣内投与プロバイオティクス群または不活性プラセボ群のいずれかに無作為に割り付けた。

プロバイオティクスまたはプラセボによる治療を連続5日間実施し、その後は週1回、10週間行った。治療後、尿路感染症の再発が1回以上認められたのはプロバイオティクス群7例(15%)、プラセボ群13例(27%)であった。研究結果は、医学誌「Clinical Infectious Diseases(臨床感染症)」オンライン版に4月15日掲載された。

Hooton博士は「われわれが直面している尿路感染症の問題は、抗生物質抵抗性(antibiotic resistance)であるため、感染予防および治療のために抗生物質を使用しない方法を開発する必要性に迫られている。今回の結果は有望であるが、最終的な結論になるほど強力ではない」と述べ、さらに多くの試験を要することを指摘している。

米レノックスヒル病院(ニューヨーク)のJennifer Wu博士は、「今日、抗生物質抵抗性が増加しつつあるため、尿路感染症予防に役立つ新しい方法が見つかれば、本当に有用である」と述べている。別の専門家は、「今回の研究は、これらの慢性再発性感染症患者を助ける新しい治療法として希望をもたらすものである」と述べている。(HealthDay News 4月15日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=651959
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